盲人の歴史――中世から現代まで

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  • ジナ・ヴェイガン
  • 加納由起子
  • A5上製 528ページ
    ISBN-13: 9784894349049
    刊行日: 2013/04
  • 「読者を深く揺さぶる力をもつ本」 アラン・コルバン(感性の歴史家)

    歴史書の中には、日常を忘れて一時違う世界に遊びたいという気持ちを満たし、夢想を刺激するものがある。その一方、読者を深く揺さぶるものもある。後者に出会うことはより稀である。本書は、この後者の歴史書に属する。我々が盲目に対して持っている考えの底深く、執拗に存続する非合理な謬見について自ら問いただすことを強いる力を持っている。(アラン・コルバン「序」より)
    [序]アラン・コルバン
    カラー口絵4頁

    目次

     日本の読者へ
     序 アラン・コルバン
     まえがき

    現代フランス社会の盲人 ――言葉の問題、語源から比喩まで
    盲人の表象と社会の対応 ――歴史研究の意義

    第I部 中世から古典主義時代へ ――逆説的な盲人のイメージ
     第1章 中世
     第2章 近代のはじめ
     第3章 古典主義時代における盲人の歴史の足がかり

    第II部 18世紀 ――盲人に対する新たなまなざし
     第4章 感覚主義と五感の障害
     第5章 博愛主義と感覚障害者の教育
     第6章 キャンズ・ヴァンの移転と国庫収益

    第III部 フランス革命と盲人 ――国家事業
     第7章 聾唖者と盲人の合同学校(1791-1794年)
     第8章 国立盲人労働者学校
     第9章 国立盲人労働者学校とキャンズ・ヴァンの合併

    第IV部 19世紀初頭のフランス社会の盲人たち ――現実とフィクション
     第10章 19世紀初頭のフランスの盲人たち
     第11章 1800年から1830年代にかけてのフランス社会における盲人のイメージと文学的表象

    第V部 ルイ・ブライユの世紀
        ――生産主義的ユートピアの時代から教養による社会参加の時代へ――
     第12章 執政政府下から第一帝政時代のキャンズ・ヴァン ――生産主義的ユートピア思想の出現
     第13章 王政復古期のキャンズ・ヴァン ――絶対王政派にとっての「記憶の場所」
     第14章 王政復古下の王立訓盲院

    結 語

     原注
     訳者解説

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