日韓関係の争点

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  • 小倉和夫・小倉紀蔵・小此木政夫・金子秀敏・黒田勝弘・小針進・若宮啓文
  • 高銀=跋 小倉紀蔵・小針進=編
  • 四六並製 344ページ
    ISBN-13: 9784894349971
    刊行日: 2014/11
  • 今、何が問題か。歴史認識、慰安婦問題、安全保障、経済協力、中国、米国等国際関係……

    右・左の中だけの枠組みを乗越え、日韓関係を打開し前に進むために、現在ありうる最高のメンバーが集結、徹底討議した貴重な記録!

    小倉和夫(元駐韓・仏日本大使)
    小倉紀蔵(京都大学教授)
    小此木政夫(慶應義塾大学名誉教授)
    金子秀敏(毎日新聞客員編集委員)
    黒田勝弘(産経新聞元ソウル支局長)
    小針 進(静岡県立大学教授)
    若宮啓文(元朝日新聞主筆)

    目次


    はじめに――「センターの軸」を構築する  小倉紀蔵

    第?部 日韓関係の争点
     第1章 現 状――韓国はどう変わってしまったのか
     第2章 分 析――日本と韓国のどこに問題があるのか
     第3章 提 言――日本人と韓国人は何をすべきか

    第?部 日韓国交正常化五十年を目前に
     朝日新聞「慰安婦」報道をめぐって 2014.10

    日韓の新しい共生戦略を考える  小此木政夫
    長い葛藤の物語  若宮啓文
    過剰な贖罪意識が認識を誤らせた  黒田勝弘
    日韓関係をとりまく環境変化と今後の課題――市民の目線から  小倉和夫
    中国の台頭と日韓関係  金子秀敏
    二つのソウル発報道をめぐって  小針進
    われわれは「認識」以前の段階にいる  小倉紀蔵

    跋 現在の東アジアをどうみるか  高銀

     あとがき  小針進

    関連情報

    黒田勝弘「葛藤はあっても、それでもこれまではお互い日韓関係は重要だということがいつもあった。けれど最近の状況は、落としどころが見つからない。」

    若宮啓文「両政府がこの東アジアの構造変化の理解とビジョンに欠けている。状況対応的で、しかも国内のポピュリズムにそれぞれ乗りがちだ。」

    小此木政夫「新しい日韓関係をつくるというのは数十年間の課題ですから、新しい覚悟が必要だと思います。我々の間には多くの共通分母がある。」

    金子秀敏「中国の台頭によって戦後秩序が揺らいでいる。米中両国の関係が安定しないと、そのサブシステムである日中韓の関係もずっと揺れ続ける。」

    小倉和夫「政治外交関係は悪くなっているが、いろんな対話の広がりがないわけでもない。パーセプションだけでなく、実態に目を向けないといけない。」

    小倉紀蔵「『左』『右』の陣営に属して構わないが、それらを包摂する『センターの軸』を設定し、『枠組み』から飛び出して言論しなくてはならない。」

    小針進「『日本が絡むとどうしても、その異常さに対して異議申し立てを挟みにくい』ということが少しでもあれば、それは残念なことだ。」
    (本文より)


    小倉和夫(おぐら・かずお)
    1938年東京生。東京大学法学部、英ケンブリッジ大学経済学部卒。外務省にて文化交流部長、経済局長、駐ベトナム日本大使、外務審議官(経済担当)、駐韓日本大使、駐仏日本大使などを歴任。退任後、国際交流基金理事長を経て、現在同顧問、青山学院大学特別招聘教授、立命館大学特任教授。著書に『パリの周恩来』(中央公論新社)『日米経済摩擦』(朝日文庫)『中国の威信 日本の矜持』(中央公論新社)『吉田茂の自問』(藤原書店)ほか。

    小此木政夫(おこのぎ・まさお)
    1945年生。慶應義塾大学名誉教授。専門は、政治学。著書に、『朝鮮戦争』(中央公論社)『戦後日韓関係史』(中公叢書)『北朝鮮ハンドブック』(講談社)『危機の朝鮮半島』(慶應義塾大学出版会)ほか。

    金子秀敏(かねこ・ひでとし)
    1948年生。毎日新聞客員編集委員。東京外国語大学中国科卒。1973年、毎日新聞入社、政治部に。北京特派員、香港支局長、論説委員、論説副委員長を歴任。

    黒田勝弘(くろだ・かつひろ)
    1941年大阪生。京都大学経済学部卒。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長兼論説委員を経て、同新聞ソウル駐在特別記者。著書に『韓国人の歴史観』『日本離れできない韓国』(文春新書)『韓国 反日感情の正体』(角川oneテーマ21)ほか。

    若宮啓文(わかみや・よしぶみ)
    1948年東京生。東京大学法学部卒。朝日新聞政治部長、論説主幹、主筆を歴任。日本国際交流センター・シニアフェロー。慶応、龍谷、ソウル、東西(釜山)各大学で客員教授など。著書に『戦後保守のアジア観』(朝日選書)ほか。

    小倉紀蔵(おぐら・きぞう)
    1959年東京生。京都大学教授。東京大学文学部卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得。専門は、東アジア哲学。著書に『朱子学化する日本近代』(藤原書店)『韓国は一個の哲学である』『歴史認識を乗り越える』(講談社)『心で知る、韓国』(岩波書店)ほか。

    小針進(こはり・すすむ)
    1963年生。静岡県立大学教授。専門は、政治学。著書に『日韓交流スクランブル』(大修館書店)『韓国人は、こう考えている』(新潮社)『韓国と韓国人』(平凡社)ほか。

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