骨のうたう――“芸術の子”竹内浩三

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  • 小林察
  • A5変上製 256ページ
    ISBN-13: 9784865780345
    刊行日: 2015/07

戦後70年、竹内浩三没70年。

・戦争は、悪の豪華版である。
・戦争は美しくない。地獄である。
・ぼくは、ぼくの手で、戦争を、ぼくの戦争がかきたい。
・オレの日本はなくなった オレの日本がみえない


目次

序 章 竹内浩三とはどんな詩人か

第1章 若い詩人の肖像――その運命の軌跡

第2章 青春に忍び寄る戦争の影

第3章 芸術の子、竹内浩三

第4章 兵士竹内浩三の詩魂

第5章 「骨のうたう」――無名兵士の有名な詩

第6章 竹内浩三と死者の視点

第7章 詩人竹内浩三の姿を追いつづけて


 あとがき
 初出一覧
 竹内浩三略年譜(1921~1982)


関連情報

◎本書より
竹内浩三は、日本軍隊の一兵卒であった。彼は、たしかに戦った。しかし、けっして「大君のため、国のため」に戦ったのではない。彼は、書くために、「ことば」によって戦争という地獄の実相をとらえるために戦ったのである。そのために、生命の火を燃やしつづけたのである。
それにしても、戦後七十年を経た今日、青春は、どこへ行ってしまったのだろう。大都会の盛り場や野球場に、海や山に若者たちのエネルギーはあふれんばかりだ。それはそれでよいのだが、彼らの青春は、その場かぎりの発散におわり、商業主義の好餌となっているだけではないのか。
生命の、青春の燃焼の場としての「ことば」は、どこへ行ってしまったのだろう。


◎竹内浩三とは?
1921年三重県生。宇治山田中学校で手作りの回覧雑誌を作る。日本大学専門部映画科へ入学するが42年10月に入営、43年に西筑波飛行場へ転属。部隊内で「筑波日記」一、二を執筆。44年12月、斬り込み隊員として比島へ。45年4月、戦死。小林察によって84年『全集』、2001年『全作品集』、12年『定本』がまとめられる。



小林察(こばやし・さとる)
1932年、三重県度会郡玉城町に生れる。宇治山田高校を卒業後、東京大学文学部卒業。玉川大学教授、大阪学院大学教授を歴任。翻訳書に『かなしみのクリスチアーネ』『アンディ(共訳)』(ともに読売新聞社)他。1983年、同郷の親友西川勉の遺稿追悼文集『戦死やあわれ』(新評論)を編集。84年『竹内浩三全集』(全2巻)を編集、85年竹内浩三の評伝『恋人の眼や ひょんと消ゆるや』を書下す。2001年『竹内浩三全作品集 日本が見えない』以降も、竹内作品の発掘・研究・紹介につとめる。

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