凜〈新版〉――近代日本の女魁・高場乱

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  • 永畑 道子
  • [新版序]小林よしのり  [解説]石瀧豊美
  • 四六上製 272ページ
    ISBN-13: 9784865781298
    刊行日: 2017/06

「道義を失った今、読まれるべき書」(新版序文)と小林よしのり氏激賞! “玄洋社”生みの親は女性だった!

胎動期近代日本の主役の一翼を担った玄洋社は、戦後の日本史の中で、なぜ抹殺されたのか? その玄洋社は、どのようにして生まれたのか? 玄洋社生みの親である女医・高場乱の壮絶な生涯を描き切る名作を、新たに解説を加え刊行!
[新版序]小林よしのり
[解説]石瀧豊美




目次


 道義を失った今、読まれるべき書  小林よしのり
  ―――『凜――近代日本の女魁・高場乱』新版刊行に寄せて―――

Ⅰ 白 夜
 序 章 雪の天地
 第一章 文明の特使
 第二章 義戦、死出の旅
 第三章 情報、天を衝く

Ⅱ 地 平
 第四章 乱世の桜
 第五章 旅と、愛と、
 第六章 西郷敬慕

Ⅲ 暗 殺
 第七章 白衣の獄
 第八章 板垣、頭山の火花

Ⅳ 天 命
 第九章 生死の境、党薩熊本隊
 第十章 玄洋社――民権と国権
 第十一章 海鳴り

Ⅴ 凜
第十二章 高場への思慕
第十三章 月下、玄界灘
終 章 天命のままに

 参考資料一覧
 あとがき
 解説  石瀧豊美

関連情報

■頭山満をはじめ玄洋社の面々は西郷隆盛を崇拝し、その精神を受け継ごうとした。彼らが目指した日本の姿は、東洋的な価値観を尊重し、大アジアと共に西洋に対抗する、西郷が夢見たであろう道義国家だった。
■今や日本政府は、道義のかけらもないイラク戦争を支持し、集団的自衛権容認で米軍と自衛隊を一体化させ、どこまでも日本をアメリカの属国にしようとしている。そして一方でアジアに対しては、ひたすら中国・韓国を蔑視、敵視するような者たちが「愛国者」を自称する異常事態が横行している。
■こんな今こそ、昔の日本人はそうではなかったということを知らなければならない。思想なき時代、道義を失った日本だからこそ、本書はいま多くの人に読まれるべき一冊だと言えよう。
 ―― 小林よしのり


【著者プロフィール】
永畑道子(ながはた・みちこ)
1930年9月熊本市内に生まれる。旧制五高、熊本大学東洋史学科を卒業後、初の女性記者として熊本日日新聞社に入社、社会部に配属される。福音館の松居直氏との縁で入社し『母の友』を編集。退社後、フリーのジャーナリスト・作家として教育関連、女性史、ノンフィクションの作品を手がける。1980年から刊行した、明治・大正の女性の生活を当時の新聞・雑誌の史資料から浮彫りにした『野の女』『炎の女』は、話題の書となる。1982年の『恋の華・白蓮事件』は出版されるや大反響で、NHKの連続ドラマになる。84、85年の『夢のかけ橋――晶子と武郎有情』と『華の乱』は、吉永小百合の101本目の映画「華の乱」(監督・深作欣二)の原作となり、88年に東映配給で全国上映される。90年春から女子美術大学教授、95年から熊本県立近代文学館館長を務める。99年頃から体調を崩し休筆止むなしとなる。2012年6月逝去。

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