全著作〈森繁久彌コレクション〉(全5巻) 2 人――芸談

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  • 森繁久彌 著
  • [解説]松岡正剛
    [月報]大宅映子/小野武彦/伊東四朗/ジュディ・オング
  • 四六上製 512頁 口絵2頁
    ISBN-13: 9784865782523
    刊行日: 2019/12

昭和の名優、 最後の文人 森繁久彌さん 没十年企画!

「“芸”は能力ではない。もっと別の香りのするものと心得ている。芸の人といえば世人を引き離して香り高くも聞えよう。」
(本文より)

「芸」とは、「演じる」とは。
俳優仲間、舞台をともにした仲間との思い出など。


目次

Ⅰ 舞台の上
 楽屋から/舞台の上/光るものなべて……/ 芸と人と

Ⅱ 交友録
 芦田伸介/北条秀司/溝口健二/加藤泰/谷崎潤一郎/サトウ・ハチロー/加東大介/
 藤岡琢也/勝新太郎/向田邦子/アイザック・スターン/原節子/倍賞千恵子/古川ロッパ/
 小津安二郎/藤原釜足/久松静児/豊田四郎/小林桂樹/越路吹雪/伴淳三郎/渥美清/
 美空ひばり/渡辺邦男/森谷司郎/菊田一夫/有吉佐和子/三木のり平/杉村春子/
 山田耕筰/佐藤一郎 他

底本一覧
[解説]モリシゲ節に酔ってきた モリシゲの芸に泣いてきた(松岡正剛)

関連情報

芸人とは芸の人でなく芸と人ということではないかと思い始めた。所詮、四方八方己れがまる見えの舞台で動くのだから、敏感な観客は、ある人物として動く芸を見てはいるものの、実はその人間の中身まで見透しているようだ。いかに虚飾しても、その虚飾の中にひそむもの、その陰なども以心伝心で感得するのだろう。(…)
芸人の中にも芸術家と呼ばれる連中もいる。家とは何だろう。どことなくよそよそしい、一枚上等の人種だとうそぶくかに聞こえる。政治家も同じだ。特殊の権利をもつものという気さえする。また、近頃は教師という師がなくなり、教育者という人間(者)も少なくなり、医師も医者もそれにならって何となくうすら寒い。
なべて「人」を失っているかの感なきにしもあらずだ。人が人たるを失って、世の中に何があろう。
(森繁久彌)

【著者紹介】
●森繁久彌 (もりしげ・ひさや)
大正2(1913)年、大阪府枚方市に生れる。2歳の時に父・菅沼達吉が死去。大正9年、母方祖父の姓を継ぎ森繁久彌に。昭和10年、早稲田大学商学部入学。昭和11年、東宝新劇団に入団、解散し東宝劇団歌舞伎、次いでロッパ一座に。昭和14年、NHKアナウンサー試験を経て、満洲の新京中央放送局に勤務。昭和21年、新京で劇団コッコ座を結成、11月帰国。昭和22年、「女優」で映画初出演。昭和24年、新宿ムーラン・ルージュに参加。昭和25年、「腰抜け二刀流」で映画初主演。昭和28年、「半七捕物帳 十五夜御用心」でテレビ初出演。昭和30年、映画「警察日記」「夫婦善哉」大ヒット。昭和31年、ブルーリボン賞、「へそくり社長」で「社長シリーズ」始まる。昭和33年、「駅前旅館」で「駅前シリーズ」始まる。昭和35年、初プロデュースの主演映画「地の涯に生きるもの」。この撮影で「知床旅情」作詞・作曲。昭和37年、森繁劇団の旗揚げで「南の島に雪が降る」上演。昭和42年、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」初演(主演テヴィエ役、昭和61年に900回を迎える)。昭和48年、映画「恍惚の人」大ヒット。昭和59年、文化功労者。平成3年、俳優として初の文化勲章を受章。平成16年、映画「死に花」で最後の映画出演。テレビドラマ「向田邦子の恋文」で最後の演技。平成21(2009)年11月10日死去。12月、国民栄誉賞が追贈。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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