全著作〈森繁久彌コレクション〉(全5巻) 3 情――世相

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  • 森繁久彌 著
  • [解説]小川榮太郎
    [月報]大村崑/宝田明/塩澤実信/河内厚郎
  • 四六上製 480頁 口絵2頁
    ISBN-13: 9784865782592
    刊行日: 2020/2

昭和の名優、 最後の文人
森繁久彌さんの集大成!

「文明で川も海も汚染されては、文化が泣く。そのように、文明と文化は画然と分かれて、同義語ではない。」(本文より)

めまぐるしい戦後の変化の中で、古き良き日本を知る者として、あたたかく、時にはちくりと現代の世相を見抜く名言を残した。


目次

第1章 にんげん望遠鏡
第2章 さすらいの唄
第3章 ふと目の前に
第4章 日経ぬ 月経ぬ
第5章 人師は遭い難し
第6章 あの日 あの夜
第7章 左見右見
第8章 帰れよやわが家へ

底本一覧
[解説]豊かな肉声に聴きほれて(小川榮太郎)

関連情報

戦争に負けたが、経済で勝った――などという講演がしばしば聞かれるが、両国に或る程度の満足感がない限り勝ったも負けたも無意味の一語につきる。
よく金持ちに、それで儲かったらどうしますと聞くと、海外に工場を持ち云々という。それでも儲かったらどうしますと執拗に聞くと、懲りずに儲ける話しか返ってこない。一人ぐらい、「この金を一つ貴国の文化のためにお費い下さい」と、目のひらくような返事が出来ないものか。
往年、ドイツを訪ねた時に、この国にはもう大哲学者も詩人も音楽家も出ない、次に出てくるのは偉大なる商人だけだ、貴国もそうだろう、といわれたことがあるが、成程、その欧米をもしのぐのが商人日本だ。
(森繁久彌)

【著者紹介】
●森繁久彌 (もりしげ・ひさや)
大正2(1913)年、大阪府枚方市に生れる。2歳の時に父・菅沼達吉が死去。大正9年、母方祖父の姓を継ぎ森繁久彌に。昭和10年、早稲田大学商学部入学。昭和11年、東宝新劇団に入団、解散し東宝劇団歌舞伎、次いでロッパ一座に。昭和14年、NHKアナウンサー試験を経て、満洲の新京中央放送局に勤務。昭和21年、新京で劇団コッコ座を結成、11月帰国。昭和22年、「女優」で映画初出演。昭和24年、新宿ムーラン・ルージュに参加。昭和25年、「腰抜け二刀流」で映画初主演。昭和28年、「半七捕物帳 十五夜御用心」でテレビ初出演。昭和30年、映画「警察日記」「夫婦善哉」大ヒット。昭和31年、ブルーリボン賞、「へそくり社長」で「社長シリーズ」始まる。昭和33年、「駅前旅館」で「駅前シリーズ」始まる。昭和35年、初プロデュースの主演映画「地の涯に生きるもの」。この撮影で「知床旅情」作詞・作曲。昭和37年、森繁劇団の旗揚げで「南の島に雪が降る」上演。昭和42年、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」初演(主演テヴィエ役、昭和61年に900回を迎える)。昭和48年、映画「恍惚の人」大ヒット。昭和59年、文化功労者。平成3年、俳優として初の文化勲章を受章。平成16年、映画「死に花」で最後の映画出演。テレビドラマ「向田邦子の恋文」で最後の演技。平成21(2009)年11月10日死去。12月、国民栄誉賞が追贈。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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