- 中村良夫 著
- 四六並製 336頁
ISBN-13: 9784865784824
刊行日: 2025/12
“風景学”第一人者による日本型「まちづくり」論の決定版 待望の新版刊行!
西洋型の「近代化」を追い求めるなかで、骨格を失った日本の都市を、いかにして再生することができるか。庭園の如く都市に自然が溶け込んだ「山水都市」に着目し、日本型の「公‐私」関係に根ざした都市のあり方を提言。
目次
生命的時空の戯れが産む風景へ――新版刊行によせて
はじめに――日本文化の円熟のために
第Ⅰ部 零落した山水都市
第1章 風景の季節――持続社会の富を探そう
●町づくりへのヒント 町の顔をつくる/無用の用
第2章 揺れる異邦人の視線――都市はこう読まれた
●町づくりへのヒント 解釈もデザインのうち/町を回遊しよう
第3章 日本の風景は病んでいるか――漂流する反都市
●町づくりへのヒント 地相を読む/「住めば都」の原理
第4章 風景はなぜ歪んだのか――失われた都市の大義
●町づくりへのヒント 夢を紡ぐ古いもの/水辺の値うち/狭間に風景あり
第Ⅰ部のまとめと補遺
第Ⅱ部 伝統を継ぐ近代市民
第5章 新しい豊かさを発見した英国――美意識は社会を覆せるか
●町づくりへのヒント 風景は人と人を結ぶ
第6章 西欧アメニティの源流――市民社会の生活感情と規範意識
●町づくりへのヒント 町並みをつくる/半公半私の原理、または境界に宝あり/コミュニティ・サロン
第7章 明治の構想力――花鳥風月をこえて
●町づくりへのヒント 山川の連想ネットワーク/神社仏閣を町づくりの絆にしよう
第8章 風土の底力――革新のなかの伝統
●町づくりへのヒント 遣り水を活かす
第9章 大正デモクラシーの風圧圏――無有好醜の系譜
●町づくりへのヒント 寅さんはどんな町が好きだった?/使い込むと味が出る町
第Ⅱ部のまとめと補遺
第Ⅲ部 転生する山水都市
第10章 お作法としての町づくり――町並みはアートではない、作法美である。しかし……
●町づくりへのヒント 余韻と奥行き――日本のアメニティは風流/連句のように……/事毎に問う
第11章 天地人の綾織り都市――天の気・地相・社交
●町づくりへのヒント 山気水脈の穂先をたぐりよせる/自然を文化へ組み込む
第12章 社交する都市――生活文化を創成する
●町づくりへのヒント オープンカフェの原理(都市のなかに開かれて在ること)/広場をつくろう
第13章 円熟の季節――変わる文明の潮流
●町づくりへのヒント 観光とは何か
第Ⅲ部のまとめと補遺
あとがき 風景という黙示――「場所」と「身体」の亀裂を癒す
参考文献一覧
主要地名・施設名索引
はじめに――日本文化の円熟のために
第Ⅰ部 零落した山水都市
第1章 風景の季節――持続社会の富を探そう
●町づくりへのヒント 町の顔をつくる/無用の用
第2章 揺れる異邦人の視線――都市はこう読まれた
●町づくりへのヒント 解釈もデザインのうち/町を回遊しよう
第3章 日本の風景は病んでいるか――漂流する反都市
●町づくりへのヒント 地相を読む/「住めば都」の原理
第4章 風景はなぜ歪んだのか――失われた都市の大義
●町づくりへのヒント 夢を紡ぐ古いもの/水辺の値うち/狭間に風景あり
第Ⅰ部のまとめと補遺
第Ⅱ部 伝統を継ぐ近代市民
第5章 新しい豊かさを発見した英国――美意識は社会を覆せるか
●町づくりへのヒント 風景は人と人を結ぶ
第6章 西欧アメニティの源流――市民社会の生活感情と規範意識
●町づくりへのヒント 町並みをつくる/半公半私の原理、または境界に宝あり/コミュニティ・サロン
第7章 明治の構想力――花鳥風月をこえて
●町づくりへのヒント 山川の連想ネットワーク/神社仏閣を町づくりの絆にしよう
第8章 風土の底力――革新のなかの伝統
●町づくりへのヒント 遣り水を活かす
第9章 大正デモクラシーの風圧圏――無有好醜の系譜
●町づくりへのヒント 寅さんはどんな町が好きだった?/使い込むと味が出る町
第Ⅱ部のまとめと補遺
第Ⅲ部 転生する山水都市
第10章 お作法としての町づくり――町並みはアートではない、作法美である。しかし……
●町づくりへのヒント 余韻と奥行き――日本のアメニティは風流/連句のように……/事毎に問う
第11章 天地人の綾織り都市――天の気・地相・社交
●町づくりへのヒント 山気水脈の穂先をたぐりよせる/自然を文化へ組み込む
第12章 社交する都市――生活文化を創成する
●町づくりへのヒント オープンカフェの原理(都市のなかに開かれて在ること)/広場をつくろう
第13章 円熟の季節――変わる文明の潮流
●町づくりへのヒント 観光とは何か
第Ⅲ部のまとめと補遺
あとがき 風景という黙示――「場所」と「身体」の亀裂を癒す
参考文献一覧
主要地名・施設名索引
関連情報
●「憂国の書であり提案の書」(日経/西村幸夫氏評)、「『風景』を手がかりにした、日本再生の書」(朝日/辻篤子氏評)など大きな反響を呼んだ「日本型都市」論の決定版!
――一方に都市という構築があり、他方に感性の塊である市民の身体がある。交通、住宅、商業、緑地、防災、工業生産などなど、不用意に細分された問題の解決に多忙をきわめた近代化の過程で、都市は寸断され、それにつれてその風姿はしぼんでしまったばかりか、両者の関係もまた分断されてしまったようにみえる。都市と市民のあいだに、朦朧とたち現れる「風景」こそ、そこに秘められた生成力によって両者を繋ぎ直しながら、一方で疲弊した都市像を癒し、他方で市民相互をむすびつけ、孤立しがちな個人を救うきっかけになるだろう。――(本文より)
――一方に都市という構築があり、他方に感性の塊である市民の身体がある。交通、住宅、商業、緑地、防災、工業生産などなど、不用意に細分された問題の解決に多忙をきわめた近代化の過程で、都市は寸断され、それにつれてその風姿はしぼんでしまったばかりか、両者の関係もまた分断されてしまったようにみえる。都市と市民のあいだに、朦朧とたち現れる「風景」こそ、そこに秘められた生成力によって両者を繋ぎ直しながら、一方で疲弊した都市像を癒し、他方で市民相互をむすびつけ、孤立しがちな個人を救うきっかけになるだろう。――(本文より)
著者紹介
●中村良夫(なかむら・よしお)
東京工業大学名誉教授、元京都大学教授。工学博士。
1938年、東京生まれ。東京大学工学部卒業後、日本道路公団技師として実務に携わり、景観の工学的研究の必要を痛感して大学へ戻る。東京大学(土木工学)、東京工業大学(社会工学)、京都大学(土木システム工学)にて、景観工学の研究と教育に従事するかたわら、市民学としての風景学を提唱。パリ大学社会科学高等研究院招聘教授(1985年)。この間、広島の太田川堤防、多摩ニュータウン上谷戸橋、羽田スカイアーチ、広島西大橋、古河総合公園などの計画と設計に景観工学の理念と手法を導入。
編著書に『風景学入門』(中公新書、サントリー学芸賞、土木学会著作賞)『研ぎすませ風景感覚1・2』(編著、技報堂出版)『風景学・実践篇』(中公新書)『風景を創る』(NHKライブラリー)『湿地転生の記』(岩波書店)『風景からの町づくり』(NHK出版)『風土自治――内発的まちづくりとは何か』(藤原書店)『辞典 風景学――風土・身体・自治からのまちづくり』(藤原書店)など。
長年にわたって監修設計した古河総合公園が「文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」(ユネスコ、ギリシャ主催)を受賞(2003年)。ハーバード大学・ダンバートン・オークス研究資料館現代景観デザインコレクション収蔵(古河総合公園、太田川環境護岸)。瑞宝中綬章(2017年)。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです
東京工業大学名誉教授、元京都大学教授。工学博士。
1938年、東京生まれ。東京大学工学部卒業後、日本道路公団技師として実務に携わり、景観の工学的研究の必要を痛感して大学へ戻る。東京大学(土木工学)、東京工業大学(社会工学)、京都大学(土木システム工学)にて、景観工学の研究と教育に従事するかたわら、市民学としての風景学を提唱。パリ大学社会科学高等研究院招聘教授(1985年)。この間、広島の太田川堤防、多摩ニュータウン上谷戸橋、羽田スカイアーチ、広島西大橋、古河総合公園などの計画と設計に景観工学の理念と手法を導入。
編著書に『風景学入門』(中公新書、サントリー学芸賞、土木学会著作賞)『研ぎすませ風景感覚1・2』(編著、技報堂出版)『風景学・実践篇』(中公新書)『風景を創る』(NHKライブラリー)『湿地転生の記』(岩波書店)『風景からの町づくり』(NHK出版)『風土自治――内発的まちづくりとは何か』(藤原書店)『辞典 風景学――風土・身体・自治からのまちづくり』(藤原書店)など。
長年にわたって監修設計した古河総合公園が「文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」(ユネスコ、ギリシャ主催)を受賞(2003年)。ハーバード大学・ダンバートン・オークス研究資料館現代景観デザインコレクション収蔵(古河総合公園、太田川環境護岸)。瑞宝中綬章(2017年)。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです




