マルクスの亡霊たち〈増補新版〉――負債状況=国家、喪の作業、新しいインターナショナル

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  • ジャック・デリダ 著
  • 増田一夫 訳・解説
  • 四六上製 480頁
    ISBN-13: 9784865784848
    刊行日: 2026/1

マルクスを相続せよ! だが、何を? いかに?
――デリダ唯一の本格的マルクス論、待望の増補新版
●E・バリバール「30年後」、およびデリダ、バリバール、ロローによる本書をめぐる「討論」(1994年)を収録。

「一つならずに亡霊化したマルクス」「マルクスに取り憑いた亡霊たち」を前にしての、マルクスの「純化」(=アルチュセール)と「脱政治化」(=単なるテクストとしてのマルクス)。これらに抗し、マルクスの「壊乱的」(ブランショ)テクストの「切迫さ」(=マルクスの厳命)を、テクストのあり方そのものにおいて相続せんとする亡霊的、怪物的著作。
シェークスピアの真価(The time is out of joint〔時間の蝶番がはずれてしまった〕)を知りながら結局は亡霊を厄祓いするマルクスの限界にまで踏み込み、「憑在―錯時性」にこそ、「遺産相続」「出来事・革命・他者の到来」「法を超えた正義」の条件を見出す、マルクス、そしてハイデガーの「存在―時間」論との全面対決――バリバールによるテクスト「30年後」と、刊行直後の本書をめぐる「討論」(デリダ、バリバール、ロロー)を収録した待望の増補版刊行!


目次

導入
Ⅰ マルクスの厳命
Ⅱ 共謀する=厄祓いする――マルクス主義(を)
Ⅲ 摩耗(年齢〔時代〕なき世界の描写)
Ⅳ 革命の名のもとに、二重のバリケード(不純な「不純なる不純な幽霊たちの物語」)
Ⅴ 現れざるものの出現――現象学的「手品」

30年後  エティエンヌ・バリバール

『マルクスの亡霊たち』をめぐる討論 ジャック・デリダ+エティエンヌ・バリバール+パトリス・ロロー

原注・訳注
訳者解説(初版)
訳者解説(増補新版)
人名索引

関連情報

■マルクスに関するこの小さな本は、私が長いあいだ気にかかっていたことを形にしたものですが、現在の状況に即した政治的かつ戦略的な身ぶりでもあります。

■いま、マルクスについてこれを書くのは、マルクスという名――マルクス主義の哲学でも政治でも、マルクス主義でもなく、まさにマルクスの名――が、フランスやヨーロッパ、そして世界で、あまりにも強い「抑圧」の対象となっているように思え、世界や政治で起きていることに対する最良の分析装置になると思えたからです。

■その糸をたどることは、できるだけ多くのことを、しかもできるだけ早く分析できるチャンスとなるのではないか、と私は自分に言い聞かせました。

(「『マルクスの亡霊たち』をめぐる討論」(1994年)より)

著者紹介

●ジャック・デリダ(Jacques Derrida)
1930年7月15日、フランス統治下アルジェリアのエル・ビアール生まれ。2004年10月9日、パリにて逝去。フランスの哲学者。1964年、エコール・ノルマル・シュペリウールの教員に就任。1984年、社会科学高等研究院教授。国際哲学コレージュの初代校長も務めた。フッサール『幾何学の起源』の仏訳に付けた長大な序文で現象学者としてまず注目されたが、その後は西洋哲学のロゴス中心主義を相手にし、その脱構築を目指す思想家という像が定着する。差延、散種、グラマトロジーなどの概念を駆使した独特の語り口で緻密な読解をおこない、しばしばポスト構造主義の旗手と位置づけられる。晩年は、グローバル化批判や2001年のアメリカ同時多発テロ、イラク戦争に対する積極的な発言、動物をめぐる考察などでも注目された。
邦訳書に、『エクリチュールと差異』、『哲学の余白』、『法の力』、『ユリシーズ グラモフォン』、『有限責任会社』(以上、法政大学出版局)、『声と現象』(理想社)、『グラマトロジーについて』(現代思潮新社)、『ポジシオン』、『触覚、ジャン=リュック・ナンシーに触れる』(青土社)、『他の岬』、『友愛のポリティックス』(みすず書房)、『アポリア』(人文書院)、『たった一つの、私のものではない言葉』、『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(岩波書店)など多数。『獣と主権者 ⅠⅡ』、『死刑』、『ハイデガー――存在の問いと歴史』、『生死』(以上、白水社)などの講義録も刊行されている。

【訳者紹介】
●増田一夫(ますだ・かずお)
1954年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス思想、フランス地域文化研究。訳書に『同性愛と生存の美学』(フーコー著、哲学書房)、『ミシェル・フーコー思考集成 Ⅷ』(編訳、筑摩書房)、『宗教事象事典』(レジーヌ・アズリア、ダニエル・エルヴュー=レジェ編著、共編訳、みすず書房)、共著に『帝国とは何か』(岩波書店)、 『来るべき〈民主主義〉』(藤原書店)、『共にあることの哲学』(書肆心水)、『デリダと死刑を考える』(白水社)、『ヨーロッパの世俗と宗教』(勁草書房)など。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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