「アジア」はどう語られてきたか〈増補新版〉――近代日本のオリエンタリズム

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  • 子安宣邦 著
  • 四六並製 312頁
    ISBN-13: 9784865784961
    刊行日: 2026/4

昭和百周年の今こそ、「アジア」認識を捉え返す必読書!


開国・維新期、西洋との対峙の中で「非文明・補給基地としての東洋」という西洋近代の視座に自らを組み入れ、敗戦後もその連続の中に居続けた日本。
世界の中で「アジア」が問われる今こそ、日本の「アジア」認識の歴史を問い直さねばならない。著者のアジア論、決定版!


目次

新版に寄せて

序 『文明論之概略』とアジア認識

Ⅰ 「世界史」とアジアと日本

Ⅱ ヘーゲル「東洋」概念の呪縛

Ⅲ 昭和日本と「東亜」の概念

Ⅳ 何が問題なのか――廣松渉「東亜新体制」発言をめぐって

Ⅴ 東洋的社会の認識

Ⅵ 大いなる他者――近代日本の中国像

Ⅶ 「東亜」概念と儒学

Ⅷ 近代中国と日本と孔子教

Ⅸ 「日本一国文明史」の夢想

〈特別収録〉「歴史の共有体」としての東アジア――東アジア共同体をめぐって

関連情報

■「アジア問題」とは単純に思想史的な認識課題になるような問題ではない。そこには20世紀における帝国日本の国家と知識人とのあり方がそれぞれに重い意味をもって、まさしく傷跡として刻印されている。その重さから私たちは口を閉ざしがちであったのである。だが戦後半世紀を経過してもなお歴史問題が中国や韓国からきびしく提起されていることを思えば、私たちの「アジア問題」への沈黙が日本の国家としての無責任な歴史問題の素通りを許しているのかもしれないのである。

■20世紀における帝国日本によるアジアへの欲望と不可分な形でなされていった知識人によるアジア認識の自己検証こそ、思想史家としての私のまずなすべきことであるだろう。  (「あとがき」より)

著者紹介

●子安宣邦(こやす・のぶくに)
1933年川崎市生まれ。日本思想史。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。横浜国立大学助教授,大阪大学教授,筑波女子大学教授を歴任。
著書に『「事件」としての徂徠学』『「宣長問題」とは何か』(ちくま学芸文庫)『本居宣長』『漢字論』『江戸思想史講義』『思想史家が読む論語』(岩波書店)『昭和とは何であったか』『「大正」を読み直す』(藤原書店)『国家と祭祀』『「近代の超克」とは何か』『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社)『「維新」的近代の幻想』『〈古事記〉講義』『神と霊魂』『天皇論』(作品社)『鬼神論』『日本ナショナリズムの解読』『「歎異抄」の近代』『可能性としての東アジア』(白澤社)他多数。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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