ハンセン病とともに

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  • 岡部伊都子
  • 四六上製 240ページ
    ISBN-13: 9784894345010
    刊行日: 2006/2
  • ハンセン病との40年の集大成

    「ここには、『体裁』や『利益』で動かされない人間の真実を、見ている人びとがある。」悪法のもとに不当な隔離を強いられ差別され続けるハンセン病の人びとを40年以上前から励まし、濁りのない目で見つめ、自らの身に引き受けるかのように抱きしめてきた著者の、ハンセン病との40年の集大成。

    目次

    はじめに ―― 深い謝罪を形にするとき


    〈講演〉 いのち明り

    死なんならんと思いつづけて  人の嫁さんに
    差別者としての自覚  「四百字の言葉」 の縁で
    沖縄へ、 「愛楽園」 へ  水平社宣言と全霊協宣言
    自ら灯して燃えながら


    治る病気です

    うとみしか  輝く魂
    『地面の底が抜けたんです』 を読む  因 襲
    心に咲く花  風わたる  供養巡礼  蓮せかい
    遅すぎる 早すぎる  桟橋の少女  「全霊協宣言」
    自分の机  他府県では、いまだに  「夜の声」
    治る病気です  伊奈教勝さんを悼む


    「風の舞い」

    散りさざんか

    きよらかな純白  散る花を待つ  見えない悲しみ
    真実へのねたみ  心に散りつもるものは

    法華寺

    雨期のなかで  暗さのなかの荘厳  生身の観世音
    時代の転変とともに  からだのほろびに反比例して
    たがいの連帯感  社会の在りようとの闘い
    無常感に吸収され  横笛の心あわれ
    手づくりの犬御守  秘仏のみずみずしさ
    安らかな世はかなわぬか  法華寺本来の姿

    青 松

    松の墓標  古戦場に胸せまる  生きものとして仲よく
    みかえりの松  松本来のありようは

    大切な仲間

    はじめての青松園  すがすがしいよろこび

    善気水  法然院

    落花の美しさ  水のいのち

    ふたつの彫刻

    ゴーガン 「癩患者の像」  舟越保武のダミアン像
    像をめぐる論議  社会復帰者の心情
    長いおつき合いから学ぶ  体験者と体験無き者
    私たちは出発する

    ぎんぎんぎらぎら

    早春の水にも似て  個の孤の寂寥さえも

    「風の舞い」 に舞う

    青松園ふたたび  納骨堂で思いこめて


    あとがき
    出典一覧

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