- 劉暁波
- 序=子安宣邦 劉燕子 編 横澤泰夫 ・ 及川淳子 ・ 劉燕子 ・ 蒋海波 訳
- 四六上製 320ページ
ISBN-13: 9784894347212
刊行日: 2009/12
中国民主化の原点。
2010年 劉暁波氏ノーベル平和賞受賞。
「事件の忘却」が「日中友好」ではない!
`89年、気鋭の批評家として米国滞在中、急遽帰国 し、天安門での非暴力抵抗を導き、その後も投獄・拘束に屈せず、事件の真相隠蔽に抗し続け、民主化運動に献身。08年12月、中国民主化のための「08憲 章」発表直前、ただ一人、不当に逮捕・拘束。今なお獄中にあり、ラシュディやエーコなどが釈放を求めている、劉暁波。不屈の詩人と受難者たちの思想と行動 が示す、歴史の真実と中国民主化の原点。
目次
天安門事件と 「08憲章」 を一つにする存在――序にかえて
子安宣邦
劉暁波について
及川淳子
一 〈詩〉 天安門事件――墳墓からの叫び 劉暁波
十七歳へ 〔2周年を迎えて〕
(劉燕子訳)
記 憶 〔6周年を迎えて〕
(劉燕子訳)
ぼくのからだのなかの天安門事件 〔12周年を迎えて〕
(劉燕子訳)
六四、 一つの墳墓 〔13周年を迎えて〕
(劉燕子訳)
二 天安門事件の真相隠蔽に抗する――中国民主化の原点 劉暁波
忘却に対する記憶の闘い 〔15周年を迎えて〕
(劉燕子訳)
「天安門の母たち」 ――受難が生んだ高貴で堅固な思想
(横澤泰夫訳)
歴史の真実を恐れる独裁権力 〔17周年を迎えて〕
(横澤泰夫訳)
文化大革命から天安門事件まで――中国民主化の挫折
(横澤泰夫訳)
これは 「住民虐殺」 である――真の友好は真相究明を求めること 〔18周年を迎えて〕
(横澤泰夫訳)
「転換期の正義」 ――変革に暴力革命は必要ない 〔18周年を迎えて〕
(横澤泰夫訳)
三 希望は民衆の自治・共生にあり――中国民主化への突破口 劉暁波
寛容精神にもとづく抵抗に無力な独裁権力―― 「箱舟教会」
(蒋海波訳)
一人一言の真実が独裁権力を突き崩す――言論の自由こそ民主化の出発点
(及川淳子訳)
四川大震災の受難に見る希望の光――民間による自発的な自治・共生
(及川淳子訳)
民間組織はすべて 「非合法組織」 なのか――結社の自由をめぐって
(蒋海波訳)
四 「08憲章」 とは何か――中国民主化の方途
「08憲章」 (全文)
(及川淳子訳)
我々と劉暁波を切り離すことはできない――劉暁波を釈放せよ
(及川淳子訳)
アジアにおける 「08憲章」 の意義
余 傑 (及川淳子訳)
なぜ私は 「08憲章」 を支持するのか
子安宣邦
編者解説 劉燕子
編者あとがき 劉燕子
出典一覧
著者紹介
編者・訳者紹介