アイヌの時空を旅する――奪われぬ魂

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  • 小坂洋右 著
  • 四六上製 352頁
    ISBN-13: 9784865783773
    刊行日: 2023/1

カヤックやカヌーや山スキー等で歴史を追体験し
アイヌ民族の世界観や自然観に迫るルポルタージュ

■クナシリ・メナシの戦いを「最後の決起だった」と位置づけることで、『アイヌの抵抗はこの戦いを期に止み、和人に帰服した』というイメージが植えつけられてきた側面は否めない。
■二百三十年後でもけっして遅すぎることはなかった。戦いの現場をなぞって歩くだけでも、クナシリ・メナシの戦いで終わることのなかったものが見えてきた。
■この地でもアイヌの現代史を語れることが、その何よりの証拠だ。しかも、日ソ関係の間隙を突いての漁業や、川鮭漁の禁止に風穴を開ける行動には、強靱な意志に加えて、ある種のしたたかさ、しぶとさも垣間見える。


目次

序 章 クナシリ・メナシの戦いが「最後の抵抗」だったのか
第1章 モンゴル帝国を恐れさせた強者たち?――カヤック知床一周――
第2章 物語世界で暴れまくる――「敵地」アムールランド滞在記――
第3章 人にも鮭にも川は「道」ではなくなった?――太平洋から日本海へ漕ぎ通す――
第4章 奪われることのなかった「心の中の聖域」――羆吼ゆる山と熊戻渓谷――
第5章 「理不尽から逃げる」という生き方?――大雪山雪中行――
第6章 今も誰かが闘い続けている

謝辞/注/参考文献/人名索引

著者紹介

●小坂洋右(こさか・ようすけ)
1961年札幌市生まれ。北海道大学卒。英国オックスフォード大学ロイター・ジャーナリスト・プログラム修了。アイヌ民族博物館学芸員などを経て北海道新聞記者(論説委員、編集委員)。現在は北星学園大学非常勤講師。
著書に『流亡――日露に追われた北千島アイヌ』(北海道新聞社)、『アイヌを生きる 文化を継ぐ――母キナフチと娘京子の物語』(大村書店)、『大地の哲学――アイヌ民族の精神文化に学ぶ』(未來社)、『アイヌ、日本人、その世界 The Ainu and the Japanese: Different Ground Gives Life to Different Spirits.』(日本語版・英語版合冊、藤田印刷エクセレントブックス)。このほか『日本人狩り――米ソ情報戦がスパイにした男たち』(新潮社)、『星野道夫 永遠のまなざし』(山と渓谷社)、『破壊者のトラウマ――原爆科学者とパイロットの数奇な運命』(未來社)、『人がヒトをデザインする――遺伝子改良は許されるか』(ナカニシヤ出版)、『〈ルポ〉原発はやめられる――日本とドイツ その倫理と再生可能エネルギーへの道』(寿郎社)など。日本語訳に『アイヌ民族文献目録〈欧文編〉』(ノルベルト・R・アダミ編著、サッポロ堂書店)。分担執筆にIndigenous Efflorescence: Beyond Revitalization in Sapmi and Ainu Mosir. Canberra: Australian National University Press, 2018.
北海道新聞の北海道庁公費乱用取材班として新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)奨励賞を受賞。『〈ルポ〉原発はやめられる』で第27回地方出版文化功労賞奨励賞を受賞。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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