聖書論 2 聖書批判史考――ニーチェ、フロイト、ユング、オットー、西田幾多郎

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  • 清眞人 著
  • 四六上製 248頁
    ISBN-13: 9784865780406
    刊行日: 2015/8

キリスト教批判史を一望する!

旧約・新約聖書の言説を徹底的に分析し、ユダヤ教・キリスト教の総合的理解を試みた筆者。その作業の過程で特に刺激となった、ニーチェを嚆矢とする五人の論考を取り上げ解説した、キリスト教批判史の決定版!


目次

1

 総序――聖書論1・2巻をつなぐ
 〈付論〉 石田英一郎の「文化圏的歴史観」と聖書世界

第1部 妬みの神
 第一章 嫉妬と熱愛
 第二章 嫉妬の心性と旧約聖書――『エレミヤ書』と『エゼキエル書』をめぐって
 第三章 ヤハウェ主義を特徴づける女性嫌悪、あるいはその「肉」メタファー
 第四章 母権的宗教に向けられた父権的な妬み
 第五章 補助線としてのジェーン・ハリソン『ギリシアの神々』
 第六章 「残酷なる試しの神」としてのヤハウェと預言者のマゾヒズム

第2部 イエス考
 第一章 イエスというコペルニクス的転回――発展的転換か、対立か
 第二章 イエスにおける慈悲の愛の構造
 第三章 イエスにおける「天の王国」表象の「生命力」メタファー
 ――種子と幼子――
 第四章 イエスの「姦淫」否定の論理
 第五章 女性嫌悪に抗するイエスとグノーシス派
 ――グノーシス派文書『この世の起源について』と『魂の解明』にかかわらせて――
 第六章 イエスの生命主義とグノーシス派

 補章 脱・預言者、反・ヤハウェ主義者としてのイエス
  イエスの最期の言葉をめぐって
  グノーシス派とニーチェ――イエスの死の理解をめぐって

 注

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2

第一章 ニーチェのイエス論
第二章 フロイト『モーセと一神教』を読む
第三章 ユング『ヨブへの答え』を読む
第四章 オットー『聖なるもの』を読む
第五章 西田幾多郎と終末論

 注
 人名・事項・文献名索引

関連情報

 本書1巻の草稿を書き上げた後、私は自分の読解方法に接触してくるさまざまなる研究書を漁り、またグノーシス派の『ナグ・ハマディ文書』の直の読解作業に取り掛かった。そして、あらためてフロイトの『モーセと一神教』とユングの『ヨブへの答え』を再読し、最後にルードルフ・オットーの『聖なるもの』に向かった。
 この研究の第二段階は、私が既に最初の草稿で開拓した論点に対する重要な傍証を差し出してくれるものでもあった。また、私に自分の論点の独自性をいっそう鮮明にするうえで論じるべき新たな問題、あるいは今後自分が発展させねばならない問題を突きつけるものであった。その結果、私は第一草稿に大きな加筆改稿を加えた。それは膨大なものに膨れあがった。その結果、本書は1巻『妬みの神と憐れみの神』と2巻『聖書批判史考』の二巻からなることとなった。1巻には、特筆すべき刺激となった五人、ニーチェ、フロイト、ユング、オットー、西田幾多郎に関する私の論評が集められることとなった。
(本書1巻「総序」より)

【著者紹介】
●清眞人(きよし・まひと)
1949年生まれ、早稲田大学政経学部卒業、同大学院文学研究科哲学専攻・博士課程満期修了。元、近畿大学文芸学部教授。本書に深く関連する著書としては、『《想像的人間》としてのニーチェ――実存分析的読解』晃洋書房、2005年。『遺産としての三木清』(共著)同時代社、2008年。『三島由紀夫におけるニーチェ――サルトル実存的精神分析を視点として』思潮社、2010年。『村上春樹の哲学ワールド――ニーチェ的長編四部作を読む』はるか書房、2011年。『サルトルの誕生――ニーチェの継承者にして対決者』藤原書店、2012年。『大地と十字架――探偵Lのニーチェ調書』思潮社、2013年。『否定神学と《悪》の文学 預言者メンタリティーと『白鯨』』アマゾン・kindle電子書籍、2015年。『否定神学と《悪》の文学2 マンの『ファウスト博士』とニーチェ』アマゾン・kindle電子書籍、2015年。『否定神学と《悪》の文学3 ドストエフスキー的なるものと『罪と罰』』アマゾン・kindle電子書籍、2015年。他多数。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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