- 山口昌子 著
- A5並製 648頁 口絵2頁
ISBN-13: 9784865783391
刊行日: 2022/3
イラク戦争を巡る米仏の確執、EUの大幅拡大と停滞、移民の流入、SARS(重症急性呼吸器症候群)の流行
――パリから見つめ続けた現代の「世界史」が生まれる瞬間の記録、第三弾!
ボーン・上田記念国際記者賞受賞の女性ジャーナリストは「世界」をどう見てきたのか。政治・外交・経済から文化・生活まで全てカバーする特派員ならではの、ミクロとマクロが交錯する生々しい現代史クロニクル!
目次
参考地図(パリ/ヨーロッパ周辺/フランス)
第Ⅲ巻「シラクの時代2」はじめに
2002年(5月~)
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年(1~4月)
本書関連世界史年表(1901-2007)
略語一覧
第Ⅲ巻「シラクの時代2」はじめに
2002年(5月~)
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年(1~4月)
本書関連世界史年表(1901-2007)
略語一覧
関連情報
ジャック・シラクの2期目(2002年5月~07年5月)のスタートは、「シラク圧勝!」の大見出しが、新聞に躍る輝かしい幕開けだった。再選を決めた大統領選(直接選挙、2回投票制)の決選投票の相手は、予想外の極右政党・国民戦線(FN)のジャン=マリ・ルペン党首だった。1回目の投票で有力候補の社会党のリオネル・ジョスパン首相が敗退したため、フランス共和国の国是「自由、平等、博愛」を厳守するために共産党から社会党、緑の党など、極左を除く左派が一致団結してシラクに投票した結果、フランスの大統領選史上、最高の82・21%の得票率を獲得したのだ。(…)
この予期せぬ「圧勝」で幕を開けた第2期の「シラクの時代」は、欧州の波乱に富んだ時代を予告したともいえる。それまで順調に統合に向かって前進していた欧州連合(EU)が中・東欧という経済的には発展途上国の加盟によって、足踏み状態を余儀なくさせられたからだ。一方で、冷戦終焉から約10年。ボスニアやコソボの地域紛争はどうやら収まったものの新たな戦争、イラク戦争やイスラム過激派によるテロとの過酷な戦いが待ち構えていた。
(「はじめに」より)
●全巻構成
パリ日記――特派員が見た現代史記録 1990-2021 (全5巻)
山口昌子著
冷戦終結から欧州統合が実現する一方、湾岸戦争、ユーゴ紛争、9・11事件、アフガン戦争、そして大規模な経済危機と環境危機が襲来した激動の20世紀末から21世紀初頭の「世界」を、在パリ30年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞の一流ジャーナリストが克明に記した、スリリングな現代史クロニクル。
Ⅰ ミッテランの時代 1990.5-1995.4
Ⅱ シラクの時代1 1995.5-2002.5
Ⅲ シラクの時代2 2002.5-2007.4
Ⅳ サルコジの時代 2007.5-2011.9
Ⅴ オランド、マクロンの時代 2011.10-2021.5
各巻平均600頁 口絵2~8頁 各4800円
この予期せぬ「圧勝」で幕を開けた第2期の「シラクの時代」は、欧州の波乱に富んだ時代を予告したともいえる。それまで順調に統合に向かって前進していた欧州連合(EU)が中・東欧という経済的には発展途上国の加盟によって、足踏み状態を余儀なくさせられたからだ。一方で、冷戦終焉から約10年。ボスニアやコソボの地域紛争はどうやら収まったものの新たな戦争、イラク戦争やイスラム過激派によるテロとの過酷な戦いが待ち構えていた。
(「はじめに」より)
●全巻構成
パリ日記――特派員が見た現代史記録 1990-2021 (全5巻)
山口昌子著
冷戦終結から欧州統合が実現する一方、湾岸戦争、ユーゴ紛争、9・11事件、アフガン戦争、そして大規模な経済危機と環境危機が襲来した激動の20世紀末から21世紀初頭の「世界」を、在パリ30年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞の一流ジャーナリストが克明に記した、スリリングな現代史クロニクル。
Ⅰ ミッテランの時代 1990.5-1995.4
Ⅱ シラクの時代1 1995.5-2002.5
Ⅲ シラクの時代2 2002.5-2007.4
Ⅳ サルコジの時代 2007.5-2011.9
Ⅴ オランド、マクロンの時代 2011.10-2021.5
各巻平均600頁 口絵2~8頁 各4800円
著者紹介
●山口昌子(やまぐち・しょうこ)
ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部仏文科卒業後、1969~70年、フランス政府給費留学生としてパリ新聞記者養成所(CFJ)で学ぶ。産経新聞入社後は教養部、夕刊フジ、外信部次長、特集部編集委員を経て、1990年5月から2011年9月まで21年間にわたってパリ支局長を務める。1994年、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。2013年にはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを、2023年に同オフィシエを受章した。
著書に『大国フランスの不思議』(角川書店)、『シャネルの真実』(講談社+α文庫)、『ドゴールのいるフランス』(河出書房新社)、『原発大国フランスからの警告』(ワニブックス)、『フランス人の不思議な頭のなか』(角川学芸出版)、『フランス流テロとの戦い方』(ワニブックス)、『パリの福澤諭吉――謎の肖像写真をたずねて』(中央公論新社)、『大統領府から読むフランス 300年史』(祥伝社黄金文庫)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです
ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部仏文科卒業後、1969~70年、フランス政府給費留学生としてパリ新聞記者養成所(CFJ)で学ぶ。産経新聞入社後は教養部、夕刊フジ、外信部次長、特集部編集委員を経て、1990年5月から2011年9月まで21年間にわたってパリ支局長を務める。1994年、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。2013年にはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを、2023年に同オフィシエを受章した。
著書に『大国フランスの不思議』(角川書店)、『シャネルの真実』(講談社+α文庫)、『ドゴールのいるフランス』(河出書房新社)、『原発大国フランスからの警告』(ワニブックス)、『フランス人の不思議な頭のなか』(角川学芸出版)、『フランス流テロとの戦い方』(ワニブックス)、『パリの福澤諭吉――謎の肖像写真をたずねて』(中央公論新社)、『大統領府から読むフランス 300年史』(祥伝社黄金文庫)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです