大地よ!〈新版〉――アイヌの母神、宇梶静江自伝

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  • 宇梶静江 著
  • 四六並製 456頁・カラー口絵8頁
    ISBN-13: 9784865784862
    刊行日: 2026/1

アイヌの精神性を問い続けてきた女の一生!
待望の新版!

ありのままを綴ったアイヌ女性の自伝として、出版後、大きく注目され大好評を博し、さまざまなメディアから取材が相次いだ『大地よ!』。
90歳を目前に北海道に戻り、人と人をつなぎ、“自然の一部としての人間”を語り続ける活動への思いを増補し、待望の新版に!


目次

新版によせて
〈詩〉大地よ――東日本大震災によせて

Ⅰ アイヌとして生きる
 幼年時代
 貧しい暮しの中で――小学生時代
 父母の仕事と慣習
 アイヌの食文化――記憶から
 アイヌ差別の実体験を通して

Ⅱ 学びへの目覚め
 敗戦直後の時代
 女優への憧れと行商体験
 姉の死
 二十歳で、中学校へ

Ⅲ 詩作、そして古布絵の世界へ
 アイヌモシリを離れて東京へ
 詩的表現への目覚め
 アイヌとしての叫び
 六十三歳で古布絵を発見
 世界の先住民族として
 アイヌの伝統文化と私
 アイヌの精神性――ユーカラ、そしてイオマンテ

Ⅳ 大地よ!
 問われる現代文明
 大きな導きと祈りの中で
 アイヌよ、今こそ立ち上がる時だ

あとがき
宇梶静江関連年譜(1933–2025)
収録詩 一覧/本書初版刊行後の主な書評・記事

関連情報

いま私たちは、現代文明のなかで、人間とは何か、人間らしい生き方とは何かを問われています。私はアイヌとして、そうした問いに誠実に向き合いたいと思います。

アイヌの精神性は現在地球が抱えているさまざまな困難に光を投げかけることができると思っています。その光はアイヌのみの光ではなく、世界に存在する三億の先住の民の光でもあると思います。そして、その先住の民の光は、人間であることの根源から生まれてくる光なのだと思います。

(2001年4月25日 ハーバード大学アダムスハウスにおける講演より)

著者紹介

●宇梶静江(うかじ・しずえ)
1933年北海道生まれ。幼少期を北海道浦河郡姉茶村の和人も混在するアイヌ集落で過ごす。56年札幌にある私立北斗学園中等科を卒業。卒業直後に上京、59年に結婚、二児の母に。66年から『詩人会議』同人となり詩を書く。72年2月8日、『朝日新聞』「ひととき」欄に「ウタリたちよ、手をつなごう」投稿が掲載され反響を呼び、首都圏在住のアイヌ結集の契機となり、翌年「東京ウタリ会」設立。
96年、アイヌ伝統刺繡の技法を基に、アイヌ叙事詩ユーカラを表現するオリジナルな“古布絵”を確立。以後、古布絵作家としての活動を展開。米国、オーストラリア、ドイツ、ロシア等海外の先住民とも交流を重ねる中で、アイヌへの思いを新たにする。
2011年、古布絵作家としての活動が評価され、吉川英治文化賞を受賞。東日本大震災を契機とした詩作品「大地よ」が評判に。20年、後藤新平賞受賞。21年、北海道白老に移住。23年、主演映画「大地よ――アイヌとして生きる」(金大偉監督)全国公開。第75回北海道文化賞受賞。第27回「アイヌ文化賞」受賞。
著書『シマフクロウとサケ』(福音館書店、2006。藤原書店、2020)、『セミ神さまのお告げ』(福音館書店、2008)、『すべてを明日の糧として――今こそ、アイヌの知恵と勇気を』(清流出版、2011)、詩集『ヤイコイタク ひとりごと』(宇梶静江詩集刊行会、2011)、『アイヌ力よ!――次世代へのメッセージ』(藤原書店、2022)、『奇跡の対話――渋沢栄一の孫とアイヌの母神』(鮫島純子との共著、同)他。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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