メアリ・ビーアドと女性史――日本女性の真力を発掘した米歴史家

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  • 上村千賀子著
  • 四六上製 416頁・口絵8頁
    ISBN-13: 9784865782417
    刊行日: 2019/09

女性史研究のパイオニア、決定版評伝

男性に従属した存在としてではなく、歴史を主体的に創り出す「女性の力」を軸とする歴史観を樹立し、日本におけるGHQの女性政策にも大きな影響を与えた女性史研究のパイオニア、決定版評伝



目次


まえがき
第Ⅰ部 メアリ・ビーアドの形成
 1 生い立ちから参政権運動へ 1874-1921
 2 ビーアド夫妻の来日 1922-23
第Ⅱ部 歴史を書く――女性史研究の先駆者として
 3 女性の視点からの歴史の再構築 1923-35
 4 世界の女性史研究 1935-39
 5 憎悪の包囲の中で――第二次大戦下の著作活動 1939-45
第Ⅲ部 戦後日本とメアリ・ビーアド
 6 日本占領政策と女性解放 1945-52
 7 メアリ・ビーアドが女性政策に及ぼした影響 1946-52
 8 『日本女性史――日本史における女性の力』 1946-53
 結語 メアリ・ビーアドの「歴史における女性の力」――今日的な意義
 あとがき

[附]参考資料
 1 マッカーサーの婦人参政権付与に関するGHQ文書
 2 社会における女性の役割(1947.5) メアリ・ビーアド
ビーアド夫妻関連年表(1874-1958)
注/参考文献一覧/事項索引・人名索引

関連情報

メアリ・ビーアド(1876-1958)は、1946年に代表作『歴史における力としての女性』を著し、女性は歴史的に男性に従属した性であるという神話を打ち砕き、女性は男性とともに歴史を創りあげてきた「文明」の創造者である、と主張したアメリカ女性史研究のパイオニアである。
メアリ・ビーアドが生涯を通して唱え続けた主張は、女性は歴史上無視されてきたが、実際はどの時代においても常に真の力(force)をもって、歴史を主体的につくり上げてきた存在である、という命題である。メアリは、女性の貢献は社会にとって重要であり、生命とケアーに対する女性の第一義的な責任は、漸進的な社会変化を規定する潜在力との間に直接的な関係があり、社会の中枢的な機能であるという観点に立ち、長い歴史において女性は、単に支配され抑圧されてきたのではなく、「一つの力」として歴史を動かしてきた、と考えたのである。(「まえがき」より)

【著者紹介】
上村千賀子(うえむら・ちかこ)
1942年富山県生まれ。64年、日本女子大学卒業。78年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。78~97年、国立婦人教育会館勤務。97~2007年、群馬大学教育学部教授(生涯学習・ジェンダー専攻)。現在、群馬大学名誉教授。主著に『女性解放をめぐる占領政策』双書ジェンダー分析16(2007年、第3回平塚らいてう賞受賞)、『女性学の再構築』女性学研究第2号(1999年、共著、以上勁草書房)、『ジェンダーと社会教育』日本の社会教育第45集(2001年、共著)、『講座 現代社会教育の理論Ⅱ 現代的人権と社会教育の価値』(2004年、共著、以上東洋館出版社)など。




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