ルーズベルトの責任――日米戦争はなぜ始まったか 上(全2分冊)

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  • チャールズ・A・ビーアド
  • 開米潤=監訳 阿部直哉・丸茂恭子=訳
  • A5上製 432ページ
    ISBN-13: 9784894348356
    刊行日: 2011/12

日米開戦70年記念――幻の名著、遂に完訳!

1941年12月8日、日本は遂に対米開戦に追い込まれる――。
大統領ルーズベルトが、非戦を唱えながら日本を対米開戦に追い込む過程を膨大な資料を元に容赦なく暴き、48年に発刊されるも直ちに「禁書」同然に扱われ、占領下日本でも翻訳されることのなかった政治・外交史の大家の幻の遺著、遂に全訳刊行!




目次

 日本の読者へ(デートレフ・F・ヴァクツ)

 巻頭言

第Ⅰ部 外観(アピアランス)
 第1章 1941年に外交を遂行する上での道義上の誓約

 第2章 武器貸与法による連合国への支援がいかに説明されたか

 第3章 外観(アピアランス)としてのパトロール

 第4章 大西洋会談――その外観(アピアランス)

 第5章 大西洋で「攻撃を受けた場合」

 第6章 「いかなる宣戦布告」も要請せず

 第7章 日本との関係の外観(アピアランス)

 第8章 奇襲攻撃――公式の説明


第Ⅱ部 実態(リアリティ)を明らかにする
 第9章 事実発覚の始まり

 第10章 連邦議会と報道に正当性を問われる公式の説

原注

関連情報

1941年12月8日(現地時間7日)、日本海軍によるハワイ真珠湾での奇襲攻撃で火蓋が切られた日米戦争――このとき、アメリカ合衆国にとっての大惨事を冷徹な眼差しで見据えていた一人の学者がいた。チャールズ・A・ビーアド博士である。博士は戦争が偶発的に発生したのではなく、その勃発を100年以上にわたり米国が実践してきたアジア極東外交の結末と捉え、それが米国にとり新たな危険な時代の幕開けであると見做したのだった。
第一次世界大戦以降、次々と開示された膨大な外交公文書を綿密に読み解く作業の中で、将来における米国のあるべき姿を建国以来の歴史の文脈と、その理念から明白にしようと試みてきた博士は、真珠湾攻撃を単に歴史の重大事件として記録するのではなく、フランクリン・ルーズベルト大統領が参戦を決定するまでの過程を新しい視点で炙り出した。大統領陰謀説の嚆矢ともなった本書は、ビーアド博士最晩年の力作であり、絶筆でもある。

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