玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年(全6巻) 5 遺児作文集 天国にいるおとうさま/黒い虹 ほか [第5回配本]

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  • 玉井義臣 著
  • A5上製布クロス装 560頁・カラー口絵4頁
    ISBN-13: 9784865784671
    刊行日: 2025/7

生涯を遺児救済運動に捧げてきた稀有の社会運動家の軌跡

毎年の街頭募金と寄付金により、交通事故・災害・病気・自死などさまざまな理由で親を喪った遺児たちを支える「あしなが運動」。現在、誰もが知るようになったこの運動の誕生から現在に至る60年の軌跡を、創始者・玉井義臣の仕事から描く著作集成。

【著者メッセージ】
『玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年』は、私たちが歩んできた道のり、携わってきた仕事、その記録の全てを集成したものである。ここには私たちの想いのすべて、喜びも、哀しみも、怒りも、私たちが味わってきた感情のすべてが濃密に詰まっている。ぜひ、これからを生きる若いひとたちに読んで欲しい。  玉井義臣

◎推薦=吉永小百合 山極壽一 山下泰裕 ウスビ・サコ


5 遺児作文集 天国にいるおとうさま/黒い虹 ほか [第5回配本]

一篇の作文が日本を動かす!

交通遺児・災害遺児・震災遺児・病気遺児・自死遺児に加えて、遺児家庭保護者の声を含めた生の声を厳選して、この一冊に収録。遺児の生きる原動力を世の中に知ってもらいたい。また多くの遺児に多大なる援助をしてくださった数多くの『あしながさん』に感謝!
◎月報=副田義也/あしなが奨学生・ボランティア学生/遺児のお母さんの声


目次

総序 日本が世界に誇るあしなが運動とあしながさん
    ――『玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年』刊行にあたって――

第Ⅴ巻の序/遺児の心の叫びを聴け

Ⅰ 天国にいるおとうさま――交通遺児作文集

 第Ⅰ部では、日本初の交通遺児育英運動としてはじまった「初期あしなが運動」を支えた交通遺児の作文集をまとめました。
 もう幾度となく紹介した「天国にいるおとうさま」をはじめとして、自動車事故に対する烈々たる怒りを爆発させ、1972年、ストックホルムの国連環境会議で英訳作文が発表され各国代表から共鳴の嵐が巻き起こった「なくなってしまえ車」、そのリアルさに全国民が息をのんだ「血にまみれた五十円玉」、そして、口絵でも紹介した「おとうさんをかやしてくれ」は、第1回「交通遺児と母親の全国大会」で発表され、全国紙やTV局から注目されたのです。
 交通遺児作文は、無償の愛を生むあしながさんの誕生など、あしなが運動を「教育運動」から「社会運動」へと、大きく発展させた原動力ともいえましょう。

 第1章 天国にいるおとうさま
 第2章 なくなってしまえ車
 第3章 われたチョコレート
 第4章 母さん、がんばろうね
 第5章 オリンピックに出るよ

Ⅱ 黒い虹――災害、病気、自死、震災遺児作文集

 第Ⅱ部では、「あしながさんの誕生」に続き、「遺児が遺児を救う」という「あしなが哲学」を誕生させた災害遺児作文集、震災遺児の心を癒すレインボーハウスの命名のきっかけとなった阪神・淡路大震災遺児作文集、がんに親ばかりか生活そのものも奪われた病気遺児作文集、だれもが目を背けてきましたが、あえて直視させた自死遺児作文集、そして遺児たちの心の叫びを日本のみならず全世界に訴えた東日本大震災遺児作文集をとりあげました。
 また、遺児家庭で遺されたひとり親の声も無視できないと、保護者作文を終章でまとめましたが、おそらくこれは、わが国で初の保護者作文集ではないでしょうか。

 第6章 いなくても大好きだよ――災害遺児作文集
 第7章 黒い虹――阪神・淡路大震災遺児作文集
 第8章 お母さんも死んだらどうしよう――病気遺児作文集
 第9章 父の思いを受けて――自死遺児作文集
 第10章 がんばれ一本松――東日本大震災遺児作文集
 終章 大嫌いで、大好き――遺児家庭保護者の声

おわりに――遺児作文五千本以上を集めた若者たち
初出一覧


関連情報

第Ⅴ巻では、遺児作文をあしなが運動全期にわたってまとめました。文章のうまい下手は考えず、遺児や残された保護者の「家族を奪われた哀しみ」をストレートにあらわした「心の叫び」が聞こえてくるかどうかを掲載選考基準としています。

第Ⅰ部では、交通遺児育英会時代に、若い職員、学生諸君が集めた交通遺児の作文で小冊子を作り、それらをまとめて単行本にしたものを、もう一度読み直して再構成しています。交通遺児育英会発足のきっかけとなった「天国にいるおとうさま」をはじめとして、故なくして交通事故に親を奪われた怒りをぶつけた「なくなってしまえ車」、交通事故の無惨さをリアルに描いた「われたチョコレート」、そして一家の大黒柱である父親を喪いながらも懸命に生きようとする「母さん、がんばろうね」「オリンピックに出るよ」などをとりあげました。

第Ⅱ部では、遺児が遺児を救うという『あしなが哲学』の第一歩、交通遺児による救済運動の一環として災害遺児に書いてもらった「いなくても大好きだよ」、阪神・淡路大震災から生まれた震災遺児の作文「黒い虹」、病気遺児の作文「お母さんも死んだらどうしよう」、そして日本中に衝撃を与えた自死遺児の作文「父の思いを受けて」と続き、東日本大震災遺児の作文「がんばれ一本松」へと続きます。最後に、主に母親となる遺児保護者たちの、悲痛な訴えもまとめました。

著者紹介

●玉井義臣(たまい・よしおみ)
1935年大阪府生まれ。滋賀大学卒業後、経済ジャーナリストとしてデビュー。母親の交通事故死から被害者の救済問題を提起し、日本初の「交通評論家」として活動開始。TVワイドショー「桂小金治アフタヌーンショー」出演をきっかけに、69年に財界重鎮・永野重雄氏と民間ボランティア団体「遺児を励ます会」等の協力を得て「財団法人・交通遺児育英会」を設立、専務理事に就任する。94年同育英会への官僚天下り人事に抗議する形で専務理事を辞任。災害・病気・自死遺児など全ての遺児の支援のために設立した「あしなが育英会」の副会長に就任。98年、会長に就任。支援の対象を国内に止めず、世界の極貧地アフリカのサブサハラ49か国から優秀な遺児を毎年1国1人選抜し、日本と世界の有数大学に留学させ、帰国後国づくりに参加させ、ひいては世界の貧困削減につなげる「あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想」に邁進。2025年7月5日逝去。
69年以降の玉井主導募金額1100億円で高校・大学等に進学した遺児は11万余人に上る。2012年、遺児進学と東日本大震災での迅速な遺児支援活動、アフリカ遺児への教育支援100年構想に対し「世界ファンドレイジング大賞」。2015年、日本及び世界の遺児に教育的サポートを行ない、遺児を貧困の連鎖から解き放つ運動を展開し、人権の擁護に努めたことに対し「エレノア・ルーズベルト・ヴァルキル勲章」。2018年、日本国内外を問わず、現代において後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げたことに対し「第12回後藤新平賞」を受賞している。その他受賞多数。
著書に『愛してくれてありがとう』(2020年)、『玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年』(全6巻、2024年―)、自伝『世界の遺児に教育を!』(城島徹編著、2024年)、編著に『何があっても、君たちを守る 遺児作文集』(2021年、いずれも藤原書店)他。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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