玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年(全6巻) 6 活字の力と共に六十年 [第6回配本]

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  • 玉井義臣 著
  • A5上製布クロス装 856頁・カラー口絵4頁
    ISBN-13: 9784865784725
    刊行日: 2025/9

生涯を遺児救済運動に捧げてきた稀有の社会運動家の軌跡

毎年の街頭募金と寄付金により、交通事故・災害・病気・自死などさまざまな理由で親を喪った遺児たちを支える「あしなが運動」。現在、誰もが知るようになったこの運動の誕生から現在に至る60年の軌跡を、創始者・玉井義臣の仕事から描く著作集成。

【著者メッセージ】
『玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年』は、私たちが歩んできた道のり、携わってきた仕事、その記録の全てを集成したものである。ここには私たちの想いのすべて、喜びも、哀しみも、怒りも、私たちが味わってきた感情のすべてが濃密に詰まっている。ぜひ、これからを生きる若いひとたちに読んで欲しい。  玉井義臣

◎推薦=吉永小百合 山極壽一 山下泰裕 ウスビ・サコ


6 活字の力と共に六十年 [第6回配本]

「あしなが運動」の原点、三冊

「あしなが運動は教育運動、福祉運動にはじまり、今は思想運動、道徳運動にまで広がっている。」(副田義也筑波大名誉教授)
〈付〉「あしなが運動」詳細年表 1935-2025
◎月報=高濱賛/山崎一夫/藤村修/青野史寛/池本元光/戸津亜郎(追悼文)


目次

総序 日本が世界に誇るあしなが運動とあしながさん
    ――『玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年』刊行にあたって――

第Ⅵ巻の序/あしなが運動を生み、育てた三冊

Ⅰ 示談――交通事故の知識
最愛の母を暴走車に奪われた著者が、悲しみと怒りを乗り越えて書きつくした、わが国初の交通事故に関する手引き書とでもいうべき一冊(1966年の初版から18版まで版を重ねた)。内容は大きく二つに分けられ、まず「事故が起こったら」で、被害者のなすべきこと、加害者のなすべきことが、事細かに語られる。次いで、「事故を起こさないために」では、歩行者と運転者、それぞれの立場から交通事故が起きるメカニズムとそれを未然に防ぐノウハウが叙述される。半世紀以上も前に書かれた、交通事故に関する内容が、今日でも十分参考になることに著者の先見性と、交通事故に関する変わらぬ闇の深さが感じられる。

まえがき
プロローグ
前編 事故が起こったら
 Ⅰ 被害者のために
 Ⅱ 加害者のために
後編 事故を起こさないために
 Ⅲ 歩行者のために
 Ⅳ 運転者のために
エピローグ


Ⅱ ゆっくり歩こう日本――くるまが地球を滅ぼす
一家の大黒柱を喪って、貧しい生活にあえぐ交通遺児たちに進学の道をひらこうと交通遺児育英会で教育運動に邁進していたころ、「ただ奨学金を貸し付けるだけではだめだ、交通事故のもとから断つために何かすべきだ」と考えたことからはじまったのがスピード感を第一とする考え方への否定である「ゆっくりした生き方」だった。車を捨て、都内を歩いて提唱、「赤トンボ号」と名付けた自転車は全国を走って、あたらしい交通機関の在り方を提唱した。あしなが運動が、これまでの教育運動から社会運動へと変革する第一歩を示し、そこから生まれた「ユックリズム」という言葉は1973年の流行語としてマスコミに多く取り上げられている。

新しい運動の開始(まえがき)
第一部 ゆっくり歩こう日本
第二部 犯罪者としての自動車
第三部 ひき殺される人間の立場
第四部 わが運動・わが出会い


Ⅲ 愛してくれてありがとう
玉井義臣が繰り返し述べてきたのが、「母の事故死と妻のがん死がすべての原点であり、いつまでも私をあしなが運動に駆り立てる」であった。母ていの事故死は交通遺児への救済へとつながったが、妻由美のがん死は災害遺児からがん遺児、自死遺児、震災遺児、そして「あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想」へと広がっていく。発病から、年齢差を飛び越えた由美の情熱、それに応えた夫である玉井義臣の包み込むような由美への愛情が、素直な言葉で綴られる。

はじめに
プロローグ
第一章 由美、「神のハードル」を跳ぶ
第二章 南禅寺、葉の色の秋色かげん
第三章 あなたの魂を愛します
第四章 大晦日、ハワイの夜
第五章 多くの愛に支えられて
第六章 神様、早く治して
第七章 あなた、助けて!
エピローグ
おわりに


〈付〉「あしなが運動」詳細年表 1935–2025
おわりに

追悼・玉井義臣
 巨星墜つ(村田治)
 玉井義臣もう一つの「後ろ姿」(工藤長彦)
 ウガンダより万感の想いをこめて(岡崎祐吉)
 玉井義臣さんと後藤新平(藤原良雄)

初出一覧


関連情報

『示談――交通事故の知識』は、そのタイトル通り、事故被害者とその家族は何を、どうすればよいのか、丁寧に説明してあります。書きながら、母の事故死で、苦いものがこみ上げてきましたが、この苦い思いをなくそうと、私は交通事故に対する怒りを、マスコミへ訴え続けました。

『ゆっくり歩こう日本』は、そんな教育運動から社会運動へと変革をとげたあしなが運動の先駆的な書物で、この年、アラブ産油国諸国の石油供給削減、いわゆる「オイルショック」にはじまるトイレットペーパー、洗剤、砂糖など生活必需品の買いだめで列島は騒然とした空気に満ちていました。私はその前々年から、不穏な空気を感じていて、「ユックリズム」という言葉を作って、「ゆっくり生きよう」「ゆっくり歩こう」を提唱していました。

『愛してくれてありがとう』は、1983年、林由美(のちの玉井由美)が育英会に入局することから始まります。育英会の業務は急速に多岐にわたるようになり、私も多忙な日々を送っていました。そんな時、私に一人の女性が現われたのです。仕事一途に生きてきた中年男が初めて知る愛でした。この日々は、由美の死によって終止符が打たれました。享年二十九。あまりにも若い旅立ちでした。その後、私は哀しみを忘れるために災害遺児、病気遺児救済運動に打ち込み、1993年4月1日、「あしなが育英会」を設立したのです。

著者紹介

●玉井義臣(たまい・よしおみ)
1935年大阪府生まれ。滋賀大学卒業後、経済ジャーナリストとしてデビュー。母親の交通事故死から被害者の救済問題を提起し、日本初の「交通評論家」として活動開始。TVワイドショー「桂小金治アフタヌーンショー」出演をきっかけに、69年に財界重鎮・永野重雄氏と民間ボランティア団体「遺児を励ます会」等の協力を得て「財団法人・交通遺児育英会」を設立、専務理事に就任する。94年同育英会への官僚天下り人事に抗議する形で専務理事を辞任。災害・病気・自死遺児など全ての遺児の支援のために設立した「あしなが育英会」の副会長に就任。98年、会長に就任。支援の対象を国内に止めず、世界の極貧地アフリカのサブサハラ49か国から優秀な遺児を毎年1国1人選抜し、日本と世界の有数大学に留学させ、帰国後国づくりに参加させ、ひいては世界の貧困削減につなげる「あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想」に邁進した。2025年7月5日逝去。
69年以降の玉井主導募金額1100億円で高校・大学等に進学した遺児は11万余人に上る。2012年、遺児進学と東日本大震災での迅速な遺児支援活動、アフリカ遺児への教育支援100年構想に対し「世界ファンドレイジング大賞」。2015年、日本及び世界の遺児に教育的サポートを行ない、遺児を貧困の連鎖から解き放つ運動を展開し、人権の擁護に努めたことに対し「エレノア・ルーズベルト・ヴァルキル勲章」。2018年、日本国内外を問わず、現代において後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げたことに対し「第12回後藤新平賞」を受賞。その他受賞多数。従五位・旭日小綬章叙勲。
著書に『愛してくれてありがとう』(2020年)、『玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年』(全6巻、2024–25年)、自伝『世界の遺児に教育を!』(城島徹編著、2024年)、編著に『何があっても、君たちを守る 遺児作文集』(2021年、いずれも藤原書店)他

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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