- エマニュエル・トッド著
- 石崎晴己 監訳 石崎晴己・中野茂 訳
- 四六並製 504頁
ISBN-13: 9784865784879
刊行日: 2026/1
弱冠25歳のトッドが、崩壊15年前にソ連崩壊を予言!
衝撃デビューを飾った出世作!
ソ連の乳児死亡率の異常な増加に着目し、歴史人口学の手法を駆使し、ソ連崩壊を予言した衝撃の書。
1976年初版に自ら増補した90年版の完訳。
現実の崩壊のシナリオまで描きあてた、ロシア理解の基本文献!
鹿島茂氏による書評再録!
目次
〈新版に寄せて〉ソ連崩壊「予言の書」から現代を解読する(鹿島茂)
日本の読者へ〈インタビュー〉
フランス語新版への序(1990)
序説 方法の問題――閉ざされた社会の研究
第1部 社会的自動進行過程
第1章 長期的に見たスターリニズムの本質
第2章 プロレタリアート独裁下のプロレタリアート
第3章 ソヴィエト経済の成長の停止
第4章 衛星国のテイクオフ
第5章 やはり資本主義の勝利
第2部 選択と心性
第6章 明晰だがファシスト的な支配階級
第7章 大衆の絶望と逸脱
第8章 抑圧システムの適用とその危機
第9章 内では現状墨守、 外には軍事的拡張
第10章 改革か解体か
第11章 西側の態度
〈原書新版〉への付録
一 ソ連、その現在の危機――死亡率に関する諸現象の分析による記述 (1978)
二 ソ連のアフガニスタン侵攻――最後の転落か? (1980)
三 批評と解説
(エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ/マックス・ガロ/フランソワ・フュレ/ジョルジュ・シュフェール/ピエール・デックス/マルセル・ペジュ/ジャン=クロード・カザノヴァ)
図表一覧/解説(石崎晴己)/原注
日本の読者へ〈インタビュー〉
フランス語新版への序(1990)
序説 方法の問題――閉ざされた社会の研究
第1部 社会的自動進行過程
第1章 長期的に見たスターリニズムの本質
第2章 プロレタリアート独裁下のプロレタリアート
第3章 ソヴィエト経済の成長の停止
第4章 衛星国のテイクオフ
第5章 やはり資本主義の勝利
第2部 選択と心性
第6章 明晰だがファシスト的な支配階級
第7章 大衆の絶望と逸脱
第8章 抑圧システムの適用とその危機
第9章 内では現状墨守、 外には軍事的拡張
第10章 改革か解体か
第11章 西側の態度
〈原書新版〉への付録
一 ソ連、その現在の危機――死亡率に関する諸現象の分析による記述 (1978)
二 ソ連のアフガニスタン侵攻――最後の転落か? (1980)
三 批評と解説
(エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ/マックス・ガロ/フランソワ・フュレ/ジョルジュ・シュフェール/ピエール・デックス/マルセル・ペジュ/ジャン=クロード・カザノヴァ)
図表一覧/解説(石崎晴己)/原注
関連情報
■当時、強大を誇ったソ連の崩壊という、全く考えられなかった事態を予言したこの歴史的な衝撃的著作を書いたとき、トッドは25歳。
■しかも驚くべきことは、トッドは、ロシア語を知らず、共産圏に足を踏み入れたのは、ハンガリーに小旅行をしただけで、あとは「本物の教養と自由な精神だけを駆使して」ソ連とその帝国を分析したのである。
■トッドの「方法」の真骨頂は、「歴史の段階」といった幻覚に惑わされることなく、17世紀のイングランドやフランス、そして古代インドと、ソ連の「現在」とを屈託なく並べてしまうその自在さである。
■ソ連崩壊の15年前にソ連の外側から一人のフランス青年の闊達自在な目によってなされた観察と分析が、現実のソ連崩壊のシナリオまでも的確に描き出していることこそ、本書の最も驚嘆すべき点であろう。
(石崎晴己)
■しかも驚くべきことは、トッドは、ロシア語を知らず、共産圏に足を踏み入れたのは、ハンガリーに小旅行をしただけで、あとは「本物の教養と自由な精神だけを駆使して」ソ連とその帝国を分析したのである。
■トッドの「方法」の真骨頂は、「歴史の段階」といった幻覚に惑わされることなく、17世紀のイングランドやフランス、そして古代インドと、ソ連の「現在」とを屈託なく並べてしまうその自在さである。
■ソ連崩壊の15年前にソ連の外側から一人のフランス青年の闊達自在な目によってなされた観察と分析が、現実のソ連崩壊のシナリオまでも的確に描き出していることこそ、本書の最も驚嘆すべき点であろう。
(石崎晴己)
著者紹介
●エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)
1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。元フランス国立人口統計学研究所(INED)所属。作家のポール・ニザンを祖父に持つ。76年、本書『最後の転落』で、弱冠25歳にして旧ソ連の崩壊を予見し、フランス・アカデミズム界に衝撃を与える。その後、歴史人口学の手法で「家族構造」と「社会構造」の連関を示し、全く新しい歴史観と世界像を提唱してきた。
主要著作として『世界の多様性――家族構造と近代性』(99年)『新ヨーロッパ大全』(90年)『移民の運命』(94年)『経済幻想』(98年)『帝国以後――アメリカ・システムの崩壊』(02年)『文明の接近――「イスラームvs西洋」の虚構』(07年)『デモクラシー以後』(08年)『家族システムの起源 Ⅰ ユーラシア』『アラブ革命はなぜ起きたか』(11年)(以上、邦訳藤原書店)、『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』(17年)『西洋の敗北――日本と世界に何が起きるのか』(24年)(以上、邦訳文藝春秋)など。
【訳者紹介】
●石崎晴己(いしざき・はるみ)
1940年生。青山学院大学名誉教授。1969年早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。専攻フランス文学・思想。2023年死去。
訳書に、ボスケッティ『知識人の覇権』(新評論、1987)、ブルデュー『構造と実践』(1991)『ホモ・アカデミクス』(共訳、1997)、トッド『新ヨーロッパ大全ⅠⅡ』(Ⅱ共訳、1992-93)『移民の運命』(共訳、1999)『帝国以後』(2003)『文明の接近』(クルバージュとの共著、2008)『デモクラシー以後』(2009)『アラブ革命はなぜ起きたか』(2011)、レヴィ『サルトルの世紀』(監訳、2005)、コーエン=ソラル『サルトル』(白水社、2006)、カレール=ダンコース『レーニンとは何だったか』(共訳、2006)など多数。
著書に『エマニュエル・トッドの冒険』(2022)『ある少年H』(吉田書店、2019)『続 ある少年H』(吉田書店、2023)。編著書に、トッドほか『世界像革命』(2001)『サルトル 21世紀の思想家』(共編、思潮社、2007)『21世紀の知識人』(共編、2009)など。(明記したもの以外、出版社は藤原書店)
●中野茂(なかの・しげる)
1966年生。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学、パリ第8大学大学院博士課程修了(文学博士)。現在、早稲田大学高等学院教諭、早稲田大学文学学術院非常勤講師。専攻フランス文学。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです
1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。元フランス国立人口統計学研究所(INED)所属。作家のポール・ニザンを祖父に持つ。76年、本書『最後の転落』で、弱冠25歳にして旧ソ連の崩壊を予見し、フランス・アカデミズム界に衝撃を与える。その後、歴史人口学の手法で「家族構造」と「社会構造」の連関を示し、全く新しい歴史観と世界像を提唱してきた。
主要著作として『世界の多様性――家族構造と近代性』(99年)『新ヨーロッパ大全』(90年)『移民の運命』(94年)『経済幻想』(98年)『帝国以後――アメリカ・システムの崩壊』(02年)『文明の接近――「イスラームvs西洋」の虚構』(07年)『デモクラシー以後』(08年)『家族システムの起源 Ⅰ ユーラシア』『アラブ革命はなぜ起きたか』(11年)(以上、邦訳藤原書店)、『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』(17年)『西洋の敗北――日本と世界に何が起きるのか』(24年)(以上、邦訳文藝春秋)など。
【訳者紹介】
●石崎晴己(いしざき・はるみ)
1940年生。青山学院大学名誉教授。1969年早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。専攻フランス文学・思想。2023年死去。
訳書に、ボスケッティ『知識人の覇権』(新評論、1987)、ブルデュー『構造と実践』(1991)『ホモ・アカデミクス』(共訳、1997)、トッド『新ヨーロッパ大全ⅠⅡ』(Ⅱ共訳、1992-93)『移民の運命』(共訳、1999)『帝国以後』(2003)『文明の接近』(クルバージュとの共著、2008)『デモクラシー以後』(2009)『アラブ革命はなぜ起きたか』(2011)、レヴィ『サルトルの世紀』(監訳、2005)、コーエン=ソラル『サルトル』(白水社、2006)、カレール=ダンコース『レーニンとは何だったか』(共訳、2006)など多数。
著書に『エマニュエル・トッドの冒険』(2022)『ある少年H』(吉田書店、2019)『続 ある少年H』(吉田書店、2023)。編著書に、トッドほか『世界像革命』(2001)『サルトル 21世紀の思想家』(共編、思潮社、2007)『21世紀の知識人』(共編、2009)など。(明記したもの以外、出版社は藤原書店)
●中野茂(なかの・しげる)
1966年生。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学、パリ第8大学大学院博士課程修了(文学博士)。現在、早稲田大学高等学院教諭、早稲田大学文学学術院非常勤講師。専攻フランス文学。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです




