- 山口昌子 著
- 四六並製 552頁
ISBN-13: 9784865784916
刊行日: 2026/7
ボーン・上田記念国際記者賞を受賞した在仏ジャーナリストの忘れがたき人々
C・レヴィ゠ストロース(構造主義哲学者)、シラク夫人、ミッテラン夫人、シモーヌ・ヴェイユ(ナチ強制収容所生還者)、J-L・ブリュギエール(テロ専門予審判事)、M・ショーヴェ(ノルマンディー上陸作戦参加のフランス兵)、R・モレノ(ICカード発明)、L・モンタニエ(エイズウィルス発見)、ミフタル・ドジ(アルバニア外交官)、カルロス・ゴーン(フェニキア商人)、J-L・ゴダール(ヌーヴェルヴァーグの金字塔)、B・クシュネル(「国境なき医師団」共同創始者)、A・グリュックスマン(新哲学派)、A・フォンテーヌ(『ルモンド』編集局長)、ロブションとデュカス(星に輝くシェフ)……
目次
【目次】
はじめに
●日本を本当に愛したフランス人
クロード・レヴィ゠ストロース――日本の浮世絵を愛で、二重規格を喝破
ベルナール・フランク――日本人より日本の神髄に精通
マルセル・ジュグラリス――戦後の日本を見つめ続け、日仏交流に貢献したジャーナリスト
ディディエ・ウッサン――臓器移植は愛の行為と訴えた外科医
●パリジェンヌの心意気、ここにあり
ベルナデット・シラク――キッチンまで目を配るエリゼ宮の管理人
ダニエル・ミッテラン――「隠し子」にも毅然だった夫より社会主義者
フランソワーズ・ジルー――時流に流されない生涯現役のジャーナリスト
シモーヌ・ヴェイユ――囚人番号を消さなかった強制収容所からの生還者
アンヌ・ロベルジョン――秀才校の首席から「アトミック・アンヌ」として福島原発事故で陣頭指揮
クロード・ドレイ――シャネルの親友で最期の日にリッツで食事
●三色旗のために奉仕する男たち
エメ・ジャケ――仏がサッカーの強豪チームになった元祖v ジャン゠ルイ・ブリュギエール――有名なテロ予審判事は佐川事件を担当
オリヴィエ・フォール――佐川事件の刑事がパリ警視庁長官に
●愛するフランスのために命を賭けた男たち
モーリス・ショーヴェ――祖国解放のためノルマンディー上陸作戦に参加
ポール・ビュイス――ウクライナ戦争を50年前に予測したレジスタンスの闘士
フィリップ・モリヨン――ボスニア紛争で重要要塞を死守
モーリス・シュミット――兵役世代の憧れの人
レジス・ドブレ――「ナショナリスト」と「愛国者」を明確に区別した哲学者・作家
●「壁」の向こう側の悲しき人々
ミフタル・ドジ――ヘーゲルの言葉を信条に鎖国を耐えたアルバニアの外交官
シルビュ・ブルカン――ルーマニア流血革命の目撃者
ウラジミール・ロマノフ――世が世ならロシア帝国の正統継承者
●フランス独自の才人たち
リュック・モンタニエ――エイズ・ウイルス発見のノーベル賞受賞者は故郷を捨てた
ベルナール・クシュネル――「干渉の権利」を主張した「国境なき医師団」共同創始者
ロベール・バダンテール――死刑廃止を決めたシャネルの元弁護士
ロラン・モレノ――ICカード発明で一夜で億万長者になったラジオ少年
カルロス・ゴーン――モンテ・クリスト伯ばりの日本脱出は拍手喝采だったフェニキア商人
●フランス的行動の知識人
ジャン゠リュック・ゴダール――題名が先にやってきた「勝手にしやがれ」はヌーヴェル・ヴァーグの金字塔
アンドレ・グリュックスマン――焚いた香の中で味わった知的興奮
ベルナール゠アンリ・レヴィ――執事がいるアパートでサルトルの是非を説く
ドミニック・モイジ――仏最大のシンクタンクを捨てて独立独歩
●フランス外交の金字塔
ダニエル・ベルナール――最初の特ダネ、91年のカンボジア和平文書の重要ソース
カトリーヌ・コロナ――ジャック・シラクの完璧無比の報道官
モーリス・グルード゠モンターニュ――日本語マスターの語学の天才はシラクの最側近
アンドレ・ロス――携帯電話で叙勲を知らせてくれた長老
ロイック・エヌキン――「マダム山口は大嫌い」から無二のニュースソースに
●パリジャンに愛された外国人
高田賢三――パリが育てた超売れっ子デザイナー
高田美――パリのモード界で「彼女を知らないのはモグリ」だった
小澤征爾――才能を発掘したフランスで焼き魚を愛す
オルガ・ベルルッティ――ピカソも愛した紳士靴の名人は労働者を自称
レイラ・シャイド――パリでパレスチナ承認のために戦った女傑
緒方貞子――仏人が最も尊敬した日本女性は現場の人
●畏敬すべきジャーナリストたち
アンドレ・フォンテーヌ――『ルモンド』が世界の「ルモンド」だった頃の最後の社長兼編集局長
ピエール・アスキ――仏初の正統派インターネット紙を創設した敏腕記者
●グルメとは何かの最高峰の具現者
ジョエル・ロブション――レシピの話を聞くだけでよだれが垂れる天才シェフ
アラン・デュカス――「九つ星シェフ」の称号に輝く料理のデザイナー
●番外
マックス・ガロ――「仏人であることを誇りに思う」歴史作家
フランソワ・ジェレ――「グルジア侵攻はロシアの失地回復の狙い」と解説した軍事評論家
モーリス・ヴァイス――日仏交流史の貴重な資料閲覧に協力
ピエール・ノラ――『記憶の場』の歴史学者
エマニュエル・トッド――今や日本で最も有名な仏人コメンテイター、歴史人口学者
エレーヌ・カレル゠ダンコース――ソ連問題の第一人者
ルネ・レモン――「極右」の台頭に警鐘を鳴らした歴史政治学者
ジャック゠イブ・クストー――「地球保護」を提示した海洋学者
マリ゠フランス・ガロ――若き日のシラクの指南役でもあった政治評論家
ミシェル・エレル――ソ連からの亡命歴史家
ボリス・ブラコフ――「チェルノブイリ事故はロシアなら起きない」と断定したロシアの核物理学者
エヴァ・ジョリ――予審判事は「仏で最も怖い人」
向井千秋――日本初の女性宇宙飛行士
ジョゼ・ボヴェ――農業大国かつ、流血革命フランスの「英雄」
ミシェル・ブルネ――トゥーマイ猿人の化石を発見した考古学者
フランソワ・ベヤールガンス――『枕草子』が愛読書のゴンクール賞作家
ニコラ・ユロ――「地球は有限」に駆り立てられた環境活動家
ジョフロワ・ド・ナヴァセル――近代五輪創始のクーベルタン一族の正統後継者
ピエール・メスメル――ドゴール主義を具現した元首相
エヴリーヌ・リシャール――記者団を叱咤激励したエリゼ宮の影の女王
あとがき
はじめに
●日本を本当に愛したフランス人
クロード・レヴィ゠ストロース――日本の浮世絵を愛で、二重規格を喝破
ベルナール・フランク――日本人より日本の神髄に精通
マルセル・ジュグラリス――戦後の日本を見つめ続け、日仏交流に貢献したジャーナリスト
ディディエ・ウッサン――臓器移植は愛の行為と訴えた外科医
●パリジェンヌの心意気、ここにあり
ベルナデット・シラク――キッチンまで目を配るエリゼ宮の管理人
ダニエル・ミッテラン――「隠し子」にも毅然だった夫より社会主義者
フランソワーズ・ジルー――時流に流されない生涯現役のジャーナリスト
シモーヌ・ヴェイユ――囚人番号を消さなかった強制収容所からの生還者
アンヌ・ロベルジョン――秀才校の首席から「アトミック・アンヌ」として福島原発事故で陣頭指揮
クロード・ドレイ――シャネルの親友で最期の日にリッツで食事
●三色旗のために奉仕する男たち
エメ・ジャケ――仏がサッカーの強豪チームになった元祖v ジャン゠ルイ・ブリュギエール――有名なテロ予審判事は佐川事件を担当
オリヴィエ・フォール――佐川事件の刑事がパリ警視庁長官に
●愛するフランスのために命を賭けた男たち
モーリス・ショーヴェ――祖国解放のためノルマンディー上陸作戦に参加
ポール・ビュイス――ウクライナ戦争を50年前に予測したレジスタンスの闘士
フィリップ・モリヨン――ボスニア紛争で重要要塞を死守
モーリス・シュミット――兵役世代の憧れの人
レジス・ドブレ――「ナショナリスト」と「愛国者」を明確に区別した哲学者・作家
●「壁」の向こう側の悲しき人々
ミフタル・ドジ――ヘーゲルの言葉を信条に鎖国を耐えたアルバニアの外交官
シルビュ・ブルカン――ルーマニア流血革命の目撃者
ウラジミール・ロマノフ――世が世ならロシア帝国の正統継承者
●フランス独自の才人たち
リュック・モンタニエ――エイズ・ウイルス発見のノーベル賞受賞者は故郷を捨てた
ベルナール・クシュネル――「干渉の権利」を主張した「国境なき医師団」共同創始者
ロベール・バダンテール――死刑廃止を決めたシャネルの元弁護士
ロラン・モレノ――ICカード発明で一夜で億万長者になったラジオ少年
カルロス・ゴーン――モンテ・クリスト伯ばりの日本脱出は拍手喝采だったフェニキア商人
●フランス的行動の知識人
ジャン゠リュック・ゴダール――題名が先にやってきた「勝手にしやがれ」はヌーヴェル・ヴァーグの金字塔
アンドレ・グリュックスマン――焚いた香の中で味わった知的興奮
ベルナール゠アンリ・レヴィ――執事がいるアパートでサルトルの是非を説く
ドミニック・モイジ――仏最大のシンクタンクを捨てて独立独歩
●フランス外交の金字塔
ダニエル・ベルナール――最初の特ダネ、91年のカンボジア和平文書の重要ソース
カトリーヌ・コロナ――ジャック・シラクの完璧無比の報道官
モーリス・グルード゠モンターニュ――日本語マスターの語学の天才はシラクの最側近
アンドレ・ロス――携帯電話で叙勲を知らせてくれた長老
ロイック・エヌキン――「マダム山口は大嫌い」から無二のニュースソースに
●パリジャンに愛された外国人
高田賢三――パリが育てた超売れっ子デザイナー
高田美――パリのモード界で「彼女を知らないのはモグリ」だった
小澤征爾――才能を発掘したフランスで焼き魚を愛す
オルガ・ベルルッティ――ピカソも愛した紳士靴の名人は労働者を自称
レイラ・シャイド――パリでパレスチナ承認のために戦った女傑
緒方貞子――仏人が最も尊敬した日本女性は現場の人
●畏敬すべきジャーナリストたち
アンドレ・フォンテーヌ――『ルモンド』が世界の「ルモンド」だった頃の最後の社長兼編集局長
ピエール・アスキ――仏初の正統派インターネット紙を創設した敏腕記者
●グルメとは何かの最高峰の具現者
ジョエル・ロブション――レシピの話を聞くだけでよだれが垂れる天才シェフ
アラン・デュカス――「九つ星シェフ」の称号に輝く料理のデザイナー
●番外
マックス・ガロ――「仏人であることを誇りに思う」歴史作家
フランソワ・ジェレ――「グルジア侵攻はロシアの失地回復の狙い」と解説した軍事評論家
モーリス・ヴァイス――日仏交流史の貴重な資料閲覧に協力
ピエール・ノラ――『記憶の場』の歴史学者
エマニュエル・トッド――今や日本で最も有名な仏人コメンテイター、歴史人口学者
エレーヌ・カレル゠ダンコース――ソ連問題の第一人者
ルネ・レモン――「極右」の台頭に警鐘を鳴らした歴史政治学者
ジャック゠イブ・クストー――「地球保護」を提示した海洋学者
マリ゠フランス・ガロ――若き日のシラクの指南役でもあった政治評論家
ミシェル・エレル――ソ連からの亡命歴史家
ボリス・ブラコフ――「チェルノブイリ事故はロシアなら起きない」と断定したロシアの核物理学者
エヴァ・ジョリ――予審判事は「仏で最も怖い人」
向井千秋――日本初の女性宇宙飛行士
ジョゼ・ボヴェ――農業大国かつ、流血革命フランスの「英雄」
ミシェル・ブルネ――トゥーマイ猿人の化石を発見した考古学者
フランソワ・ベヤールガンス――『枕草子』が愛読書のゴンクール賞作家
ニコラ・ユロ――「地球は有限」に駆り立てられた環境活動家
ジョフロワ・ド・ナヴァセル――近代五輪創始のクーベルタン一族の正統後継者
ピエール・メスメル――ドゴール主義を具現した元首相
エヴリーヌ・リシャール――記者団を叱咤激励したエリゼ宮の影の女王
あとがき
関連情報
■本書は、新聞社のパリ特派員として20年間に取材を通して出会った多くの人々の中から、陳腐な表現ながら、今も時々、走馬灯のように私の頭の中を過る「忘れがたき人々」を選んで思い出を書き連ねたものである。
■こうした人々のことを懐かしく思い出していると、並行して、その人と出会った時のパリの政治的・経済的・社会的・文化的背景も蘇ってくる。
■そして同時に、パリの街のあの独特の匂いが立ちのぼる。それは王朝から流血革命による共和制の成立、王制復古、帝政、共和制の崩壊、ナチ占領下や共和制の復活など体制が何度も変わったフランスの革命から約250年、いやもっと前、約1千年も前からヨーロッパで、多くの血を流しながら辛うじて君臨してきた歴史の匂いであり、約130年前のパリ大改造で生まれた石の壁から発する匂いでもあり、ジャン・バルジャンが潜んだパリの地下に張り巡らされた下水道の匂いでもある。 (「はじめに」より)
■こうした人々のことを懐かしく思い出していると、並行して、その人と出会った時のパリの政治的・経済的・社会的・文化的背景も蘇ってくる。
■そして同時に、パリの街のあの独特の匂いが立ちのぼる。それは王朝から流血革命による共和制の成立、王制復古、帝政、共和制の崩壊、ナチ占領下や共和制の復活など体制が何度も変わったフランスの革命から約250年、いやもっと前、約1千年も前からヨーロッパで、多くの血を流しながら辛うじて君臨してきた歴史の匂いであり、約130年前のパリ大改造で生まれた石の壁から発する匂いでもあり、ジャン・バルジャンが潜んだパリの地下に張り巡らされた下水道の匂いでもある。 (「はじめに」より)
著者紹介
●山口昌子(やまぐち・しょうこ)
ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部仏文科卒業後、1969~70年、フランス政府給費留学生としてパリ・ジャーナリスト養成所(CFJ)で学ぶ。産経新聞入社後は教養部、夕刊フジ、外信部次長、特集部編集委員を経て、1990年5月から2011年9月まで21年間にわたってパリ支局長を務める。1994年、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。2013年にはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを、2023年に同オフィシエを受章した。
著書に『大国フランスの不思議』(角川書店)、『シャネルの真実』(講談社+α文庫)、『ドゴールのいるフランス』(河出書房新社)、『原発大国フランスからの警告』(ワニブックス)、『フランス人の不思議な頭のなか』(角川学芸出版)、『フランス流テロとの戦い方』(ワニブックス)、『パリの福澤諭吉――謎の肖像写真をたずねて』(中央公論新社)、『大統領府から読むフランス300年史』(祥伝社黄金文庫)など。2021~23年、『パリ日記――特派員が見た現代史記録 1990-2021』Ⅰ~Ⅴ(藤原書店)を刊行。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです
ジャーナリスト。慶應義塾大学文学部仏文科卒業後、1969~70年、フランス政府給費留学生としてパリ・ジャーナリスト養成所(CFJ)で学ぶ。産経新聞入社後は教養部、夕刊フジ、外信部次長、特集部編集委員を経て、1990年5月から2011年9月まで21年間にわたってパリ支局長を務める。1994年、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。2013年にはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを、2023年に同オフィシエを受章した。
著書に『大国フランスの不思議』(角川書店)、『シャネルの真実』(講談社+α文庫)、『ドゴールのいるフランス』(河出書房新社)、『原発大国フランスからの警告』(ワニブックス)、『フランス人の不思議な頭のなか』(角川学芸出版)、『フランス流テロとの戦い方』(ワニブックス)、『パリの福澤諭吉――謎の肖像写真をたずねて』(中央公論新社)、『大統領府から読むフランス300年史』(祥伝社黄金文庫)など。2021~23年、『パリ日記――特派員が見た現代史記録 1990-2021』Ⅰ~Ⅴ(藤原書店)を刊行。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです




