雨、太陽、風――天候にたいする感性の歴史

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  • アラン・コルバン 編
  • 小倉孝誠 監訳
    小倉孝誠・野田農・足立和彦・高橋愛 訳
  • 四六上製 288頁 カラー口絵16頁
    ISBN-13: 9784865783551
    刊行日: 2022/8

“天候”を愛し、それに振り回される私たちの「感性」の歴史

雨、陽光、風、雪、霧、雷雨、暴風雨……といった気象現象への感情や政治的・芸術的価値づけは、歴史上いつごろ出現したのか。その誕生と変化、そして、「天気予報」に一喜一憂する現代社会までを、“感性の歴史学”の第一人者コルバンのもと、歴史学、文学、地理学、社会学、民族学の執筆陣が多角的に問う。


目次

序文 アラン・コルバン(小倉孝誠訳)

1 雨の下で
  ――アラン・コルバン(小倉孝誠訳)

2 太陽、あるいは気楽な天気の味わい
  ――クリストフ・グランジェ(野田農訳)

3 言葉を越え、風を越え
  ――マルティーヌ・タボー、コンスタンス・ブルトワール、ニコラ・シェーネンヴァルド(野田農訳)

4 雪を味わい、雪を眺め、雪に触れる
  ――アレクシ・メツジェール(足立和彦訳)

5 霧を追いかけて
  ――リオネット・アルノダン・シェガレー(足立和彦訳)

6 雷雨の気配
  ――アヌーシュカ・ヴァザック(高橋愛訳)

7 どのような天候か? 今日の天気予報――情熱と不安
  ――マルタン・ド・ラ・スディエール、ニコル・フルザ(高橋愛訳)

監訳者あとがき(小倉孝誠)
原注/文献一覧/人名索引

関連情報

天候の変化は日常的な出来事だが、雨、風、雪、霧などの大気現象、太陽が輝く晴天、雲におおわれた曇天といった空の状態にたいして人々はどのような感情をいだいてきたのか。それはけっしていつも同じ感情ではなく、時代によって変化したというのが本書の基本認識である。編者コルバンが「気象学的な自我」と名付けるものは、少なくともフランスでは18世紀後半から19世紀初頭のロマン主義時代に形成されたという。天候とその変動をどのように感じ、価値づけ、表象してきたのかという問いが、こうして歴史学の問いかけとなる。
章によって多少の違いはあるがおもに18世紀から現代までを対象にして、雨、太陽、風や嵐、雪、霧と靄、雷雨など具体的な気象現象ごとに章が立てられ、最終章では、そのような気象の変動を予測する天気予報への人々の高い関心とその心理的な影響が問題とされる。
(「監訳者あとがき」より)

著者紹介

【編者】
●アラン・コルバン(Alain Corbin)
1936年フランス・オルヌ県生。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。
リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972-1986)。1987年よりパリ第1大学(パンテオン=ソルボンヌ)教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の講座を担当。現在は同大学名誉教授。
“感性の歴史家”としてフランスのみならず西欧世界の中で知られており、近年は『身体の歴史』(全3巻、2005年、邦訳2010年)『男らしさの歴史』(全3巻、2011年、邦訳2016-17年)『感情の歴史』(全3巻、2016-17年、邦訳2020-22年)の3大シリーズ企画の監修者も務め、多くの後続世代の歴史学者たちをまとめる存在としても活躍している。
著書に『娼婦』(1978年、邦訳1991年・新版2010年)『においの歴史』(1982年、邦訳1990年)『浜辺の誕生』(1988年、邦訳1992年)『音の風景』(1994年、邦訳1997年)『記録を残さなかった男の歴史』(1998年、邦訳1999年)『快楽の歴史』(2008年、邦訳2011年)『処女崇拝の系譜』(2014年、邦訳2018年)『草のみずみずしさ』(2018年、邦訳2021年)など。(邦訳はいずれも藤原書店)

【著者】
●アラン・コルバン(Alain Corbin)→編者紹介[序文、第1章]

●クリストフ・グランジェ(Christophe Granger)[第2章]
歴史家、オートルマン社で「実物教育」叢書を監修する。主な著書に『夏の身体』(2009年)、『ソワソンの器は存在しない、およびフランス史に関するその他の残酷な真実』(2013年)。

●マルティーヌ・タボー(Martine Tabeaud)[第3章]
パリ第1大学地理学教授、国立科学研究センターの「空間・自然・文化研究所」(UMR8185)所長を務める。

●コンスタンス・ブルトワール(Constance Bourtoire)[第3章]
パリ高等師範学校卒業、文学教授資格取得者。

●ニコラ・シェーネンヴァルド(Nicolas Schoenenwald)[第3章]
教授資格取得者、地理学博士、グランドゼコール準備学級で教鞭を執る。

●アレクシ・メツジェール(Alexis Metzger)[第4章]
パリ第1大学、地理学博士課程。著書に『氷の快楽――黄金の世紀における冬を描いたオランダ絵画に関する試論』(エルマン社、2012年)。

●リオネット・アルノダン・シェガレー(Lionette Arnodin Chegaray)[第5章]
物語と物語作者に関する大人向け雑誌『大きな耳』編集長。霧のテーマに関して大学で研究を行なう。

●アヌーシュカ・ヴァザック(Anouchka Vasak)[第6章]
フランス文学科准教授。主な著作に『気象学――啓蒙期からロマン主義期における空と気候に関する言説』(シャンピオン社、2007年)、ルーク・ハワードのエッセイ『雲の変化について』の翻訳校訂版(エルマン社、2012年)。エルマン社の
「気象学」叢書の共同主任。

●マルタン・ド・ラ・スディエール(Martin de La Soudiere)[第7章]
国立科学研究センターの民族学者で、多くの著作と冬に関する映画の作者。近著に『村の詩学――マルジュリードの出会い』(ストック社、2010年)。

●ニコル・フルザ(Nicole Phelouzat)[第7章]
社会学者、国立科学研究センター文書係。

【監訳者】
●小倉孝誠(おぐら・こうせい)
1956年生。慶應義塾大学教授。専門は近代フランスの文学と文化史。1987年、パリ第4大学文学博士。1988年、東京大学大学院博士課程中退。
著書に『身体の文化史』『愛の情景』『写真家ナダール』(中央公論新社)、『犯罪者の自伝を読む』(平凡社)、『革命と反動の図像学』『ゾラと近代フランス』(白水社)、『恋するフランス文学』(慶應義塾大学出版会)、『歴史をどう語るか』(法政大学出版局)など。また訳書に、コルバン『時間・欲望・恐怖』(共訳)『感性の歴史』(編訳)『音の風景』『風景と人間』『空と海』『草のみずみずしさ』(共訳)(以上藤原書店)、フローベール『紋切型辞典』(岩波文庫)など、監訳書に、コルバン他監修『身体の歴史』(全3巻、日本翻訳出版文化賞受賞)『男らしさの歴史』(全3巻)『感情の歴史』(全3巻、以上藤原書店)がある。

【訳者】
●小倉孝誠(おぐら・こうせい)→監訳者紹介参照 [序文、第1章]

●野田農(のだ・みのり)[第2・3章]
1981年生。早稲田大学理工学術院准教授。専門はエミール・ゾラ及びフランス自然主義文学。2017年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2020年、ソルボンヌ・ヌーヴェルパリ第3大学博士。著書に『受容と創造における通態的連鎖――日仏翻訳学研究』(共著、新典社、2021年)など。主な論文にLa representation du paysage urbain dans Les Rougon-Macquart(博士論文、未刊)、« L’espace urbain et les figures feminines dans L’Assommoir et Maggie : A Girl of the Streets » (Eikasia - revista de filosofia, no 92, 2020, [revue en ligne : https://www.revistadefilosofia.org/92-08.pdf])などがある。

●足立和彦(あだち・かずひこ)[第4・5章]
1976年生。名城大学法学部准教授。専門は19世紀フランス文学。2009年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。2012年、パリ第4大学文学博士。著書に『フランス文学小事典 増補版』(共著、朝日出版社、2020年)、『即効! フランス語作文――自己紹介・メール・レシピ・観光ガイド』(共著、駿河台出版社、2015年)、『モーパッサンの修業時代――作家が誕生するとき』(水声社、2017年)など。また訳書にパジェス『フランス自然主義文学』(白水社文庫クセジュ、2013年)がある。

●高橋愛(たかはし・あい)[第6・7章]
1975年生。法政大学社会学部准教授。専門は19世紀フランス文学。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。文学博士(大阪大学)。論文に「ゾラにおけるモニュメントを見る眼」(『CORRESPONDANCESコレスポンダンス――北村卓教授・岩根久教授・和田章男教授退職記念論文集』所収、朝日出版社、2020年)など。著書に『フランス文学小事典 増補版』(共著、朝日出版社、2020年)など、訳書に『セザンヌ=ゾラ往復書簡 1858-1887』(共訳、法政大学出版局、2019年)、パジェス『ドレフュス事件――真実と伝説』(共訳、法政大学出版局、2021年)がある。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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